スターなし、見せ場なし、銃撃戦なし、派手な濡れ場なし…と、“ないないづくし”のこの映画。でも、(浅野の)歴代「観終わった後、ほんわかする映画」ランキング3位以内に堂々ランクイン!久々に“ストーリーで魅せ”る本物の映画でした。大満足!!!
舞台はギリシャ系が多く住む住宅街。主人公は、そこで暮らす、30代に突入しても結婚できずにいるギリシャ人女性(ギリシャでは30になっても結婚できない女性は「腐ったトマト」と呼ばれるらしい…)。彼女は、何とか「自分を変えたい・自分らしく生きたい」と思いながら、悶々と毎日を過ごしている。
周りのギリシャ系の女性は、みなギリシャ人男性と結婚し、子供をたくさん産み、幸せな結婚生活を送っている。さらに、父親には、日々「見ろ、もうバア様じゃないか!」と言われる始末。
そんな彼女が、大学の聴講クラスを取ったことから、自分に自信が持てるようになり、素晴らしい男性とも出会い…と、ここまでは、いかにもありそうな話。でも、ここからがこの映画の真骨頂。その相手というのが非ギリシャ人だったことから、世界はギリシャを中心にして回っていると信じて疑わない頑固一徹の父親、大酒のみで大騒ぎが大好きな叔母、何かというと「このトルコ人め!」とわめき散らす祖母、(スタローンにそっくりな弟)etc...彼女の両親をはじめ、親戚一同を巻き込んだ上へ下への大騒動が始まる。果たして、彼女は意中の彼と結婚できるのか?それとも自分の家族のために彼を諦めるのか?
観ている間中、ずっと幸せな気分に浸ることの出来る映画。「マイ・ビッグ・ファット?」はそんな映画でした。宣伝マンが「日本の結婚率を上げてみせる」と書いていましたが、うなずけます。結婚がこれからの人は絶対に観るべき!“幸せになれる度”は、「アメリ」なんてメじゃないです。もちろん、もうずいぶん前に結婚してしまった人も、もう一度自分の幸せな(大変な?)結婚までのストーリーを思い出して、思わず笑みがもれてしまうはず。
余談ですが、実はこの映画、主演のニア・ヴァルダロス自身の体験談を自らの脚本で映画化したもの。トム・ハンクス夫妻に目をつけられるまでは、この物語を一人芝居で演じていたそうです。しかも、パンフに載っている、恋人役の男性の友人を演じている俳優のプロフィールを見ると、さらなる驚きが!(これは見てのお楽しみですが、女性にとっては夢の壊れる話しなので知らないほうがいいかも)
「月の輝く夜に」がお好きな方には、特にオススメ。何も考えないで、とにかく観てください。絶対ハマリます。それしても、やっぱり大家族っていいですね。