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この夏、少し遅れてやって来たアニメーション「The Iron Giant」は、思いがけない贈り物でした。「「E.T.」のロボット版」という安易な表現は、きっと日本のメディアでも好んで使われることでしょうが、それで済ますには勿体無い傑作です。
ここ数年、ディズニーの牙城を崩そうとアンブリンをはじめ各社が凌ぎを削って来ましたが、この「The Iron Giant」でワーナーがついに成功しました(といっても興行的には「Tarzan」に遠く及びませんが)。1957年というアニメとしては意表をついた時代設定に、どこか「鉄人28号」を思わせるレトロなデザインの巨大なハイテクロボットが見事にマッチ、ダイナミックな動きを見せます。さらに最新の映像・音響技術に加えて、「フレンズ」のジェニファー・アニストンとハリー・コニック・Jrを声優として起用したことも成功しています。
記憶喪失とも言える正体不明の巨大ロボットが子供に助けられ、政府のエージェントと軍隊に追われるというストーリーは、冒頭に触れたとおり「E.T.」を彷彿させますが、「E.T.」自体ストーリーに新規さがあったわけではありません。この手の話は突き詰めれば、「子供が小猫を拾って来て、親に隠れて面倒をみる」といったものです。あとはいかに料理するか、製作側の手腕にかかっているのです。「The Iron Giant」は、細部に凝ったアイディアとアニメ特有のテンポの良い脚本を与えられた結果、斬新で独創的な作品に仕上がりました。むしろスピルバーグ臭さがない分、抵抗なく感動してしまいます。
英語も聞き取りやすいので、リスニングが苦手な受講生の皆さんにとっても"must-see movie"です。
(オフィシャルサイト: http://www.theirongiant.com/) |