映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

Mr.DOBASHI no テキサス映画通信

”Houston, we have a problem!(16)

Dobashi Shuichiro 土橋 秀一郎


Backnumber

去る7月21日、Houstonの「AMC 30」という映画館に、何と「Space Cowboys」の老兵4人、クリント・イーストウッド(主演兼監督)、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーが集合しました。撮影にHoustonの「Johnson Space Center」(NASA)が全面協力したため、関係者を集めての世界先行試写会が行われたからです。「AMC 30」は私の家から車で15分、この欄で紹介している映画の半分は、この映画館で観ています。ところが試写会はマスコミやNASA関係者中心で、一般市民にはわずか40枚のチケットしか割り当てられません。私もインターネットで20問のクイズを解いて申し込みましたが、残念ながら当選通知は来ませんでした。

今年70才のイーストウッドは、いまだにMy all-time favorite actor。今回は彼の「Space Cowboys」を含めた5本を紹介するぞ。巻末付録はアメリカ「TVドラマ紹介」の第1回だ!

1. 「X-Men」 A-

(出演: ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ハル・ベリー)
実に毎年3千万部売れているというマーベル・コミックの超人気シリーズの初映画化作品は、素晴らしい作品だ。近未来の地球―。人類の突然変異種=ミュータントの出現に、政府は困惑し、人々は共存拒否を打ち出す。そんな状況下、人類抹殺を意図するミュータントと、それを阻止すべく立ち上がる善玉ミュータント「X-Men」。彼等はそれぞれの特殊能力を駆使して果てしない戦いを繰り広げる。悪玉ミュータントを率いるマグネトーにイアン・マッケラン、X-Menを指揮するチャーリーにパトリック・スチュワート。この英国出身の名優2人が、本作を「バットマン」や「スーパーマン」とひと味もふた味も違う、コミックブックの映画化としては異例に上質の作品に仕上げた。パトリック・スチュワートは「新・スタートレック」のピカード艦長が当たり役だが、このチャーリー役も見事にはまった。監督は傑作サスペンス「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー。確固たる世界観、ミュータントの苦悩まで踏み込んだ力強くかつ無駄のない演出、破綻のないストーリー(シンガーは脚本も共同執筆)、これらを支える良く出来たSFX、更に続編への期待を持たせるエンディングと、ほとんど欠点が見当たらない。娯楽性と高いメッセージ性が見事に両立している。
パトリック・スチュワート以下、主要メンバーは既に3作目までの出演契約を済ませているとのことで、今後楽しみなシリーズが1つ増えた。必見。
(オフィシャルサイト: http://www4.x-men-the-movie.com/)

1. 「X-Men」 A-

(出演: ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ハル・ベリー)
実に毎年3千万部売れているというマーベル・コミックの超人気シリーズの初映画化作品は、素晴らしい作品だ。近未来の地球―。人類の突然変異種=ミュータントの出現に、政府は困惑し、人々は共存拒否を打ち出す。そんな状況下、人類抹殺を意図するミュータントと、それを阻止すべく立ち上がる善玉ミュータント「X-Men」。彼等はそれぞれの特殊能力を駆使して果てしない戦いを繰り広げる。悪玉ミュータントを率いるマグネトーにイアン・マッケラン、X-Menを指揮するチャーリーにパトリック・スチュワート。この英国出身の名優2人が、本作を「バットマン」や「スーパーマン」とひと味もふた味も違う、コミックブックの映画化としては異例に上質の作品に仕上げた。パトリック・スチュワートは「新・スタートレック」のピカード艦長が当たり役だが、このチャーリー役も見事にはまった。監督は傑作サスペンス「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー。確固たる世界観、ミュータントの苦悩まで踏み込んだ力強くかつ無駄のない演出、破綻のないストーリー(シンガーは脚本も共同執筆)、これらを支える良く出来たSFX、更に続編への期待を持たせるエンディングと、ほとんど欠点が見当たらない。娯楽性と高いメッセージ性が見事に両立している。
パトリック・スチュワート以下、主要メンバーは既に3作目までの出演契約を済ませているとのことで、今後楽しみなシリーズが1つ増えた。必見。
(オフィシャルサイト:http://www4.x-men-the-movie.com/

2. 「Scary Movie」 C+

(出演: ショーン・ウェイアンズ、マーロン・ウェイアンズ、シャノン・エリザベス)
「フライング・ハイ」スタイルのホラームービーのスプーフ。ストーリーは基本的に「スクリーム」と「ラストサマー」をベースにしているので、最低この2本を観てないと全く面白くない。85分間下品なギャグが連発されるが、オリジナルを観ていればかなり笑える。また「ユージュアル・サスペクツ」のもじりのように、時折にやりとさせられる場面もある。低俗だが客の入る映画の典型で、少なくとも飽きることはない。
(オフィシャルサイト:http://www.scarymovie.com/

3. 「What Lies Beneath」 B

(出演: ミシェル・ファイファー、ハリソン・フォード)
「フォレスト・ガンプ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス 監督が放つヒッチコック調のあまり恐くないゴースト・ストーリー。現代のゴーストに取りつかれるミシェル・ファイファーは大熱演だが、残念ながら魅力的に撮られていない(この点ヒッチコックは偉大だった。「泥棒成金」のグレース・ケリーを観よ)。これが本作の最大の欠点。一方大学教授の夫を演ずるハリソン・フォードも完全なミスキャスト。フォードは歳を取ってもヒーローしか似合わない。この役はジェフ・ブリッジスかビル・プルマンあたりが適役だった。フォードは前作「Random Heart」に続いて精彩がなく、スランプと言っていい(だが最近自家用ヘリコプターで人命救助をしており、私生活の方ではヒーローだ)。
ストーリーは一応ひねってはいるが、誰でも予想できてしまう展開で、ラスト20分のたたみかけるようなシークエンスも効果薄。「ヒッチコックがやりたかったのね」という程度の出来で、ゼメキスの得意なジャンルとは言い難く、凡作の域を出ない。ゼメキスはトム・ハンクス主演の「Cast Away」の公開が年末に控えており、取りあえずこっちに期待しよう。
(オフィシャルサイト:http://www.spielberg-dreamworks.com/whatliesbeneath)

4. 「Space Cowboys」 B+

(出演: クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・クロムウェル)
「True Crime」に続くクリント・イーストウッド監督・主演作は、トミー・リー・ジョーンズやドナルド・サザーランドら性格俳優の共演を得て楽しい作品に仕上がった。ロシアの旧式な通信衛星の誘導システムが故障し、30日以内に地球に衝突。トラブルシューティングにNASAの招集を受けたのはシステムの設計者フランク(クリント・イーストウッド)。フランクは40年前、NASA有人ロケットのパイロット訓練生だった。彼が出した応援の条件は、何と当時の仲間とともに自分をスペースシャトルで宇宙へ打ち上げること。級友との再会(トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェイムズ・ガーナー)、NASAでの特訓、そしてヒーローとしてマスコミに取り上げられる老兵4人のやり取りは、コメディタッチで実におかしい(マスコミが彼等に付けたあだ名が"Right Stuff"ならぬ"Ripe Stuff")。特にTexanを演じるジョーンズ(彼は実際にTexas出身)と、4人がTonight Showに出演するシーンは必見。だが惜しむらくは後半。宇宙に飛び立った瞬間に、窮屈そうな宇宙服の中で各々のキャラクターが薄っぺらくなり、映画としての魅力が失せてしまう。身の危険が迫る緊迫感もない。いっそのこと焦点を老兵4名が宇宙に飛び立つまでに絞り込んでしまえば良かったのにと思う。それくらいこの前半はいい出来なので残念だ。ちょっと点が甘かったか?―イーストウッドだからまあいいか。
(オフィシャルサイト:http://www.spacecowboys.net/

5. 「Hollow Man」 B+

(出演: エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン、ジョッシュ・ブローリン)
「氷の微笑」や「スターシップ・トルーパーズ」で知られるポール・バーホーベン監督が放つバイオレンス・ホラー。これはかなり恐い。若き天才科学者セバスチャン(ケビン・ベーコン)は政府の依頼で「透明人間」の研究を続けていたが、自らをモルモットにしてついに成功する。生来倫理観に欠けるセバスチャンは、やがて秘密を知る研究室のメンバー全員の抹殺を始める。「スリーパーズ」、「激流」など、悪役に回った時のケビン・ベーコンは絶品で、今回も爽快に悪事を重ねる(男なら、透明人間になって最初に考えることは同じだ)。これを迎え撃つのがタフなヒロインのエリザベス・シュー。「リービング・ラスベガス」以来のセクシーさで、2重丸。「エイリアン」のシガニー・ウィーバーを彷彿させてくれる。全体を通してテンポが良く、前半はスリリング。特にセバスチャンが透明になって行くシーンの特撮は圧巻で、見え隠れする血管や内臓を見ていると気持ちが悪くなる。後半は一転して壮絶なバイオレンスシーンの連続で、バーホーベン監督の真骨頂だ。
バイオレンス、ホラー、それにセクシーな場面がバランス良くブレンドされたR指定の本作は、「Space Cowboys」や「Nutty Professer II」を押え込んで全米ボックスオフィス第1位に飛び込んだ。
(オフィシャルサイト:http://www.spe.sony.com/movies/hollowman

《巻末付録−アメリカTVドラマ紹介@》

「Early Edition」
放送開始: 09/96〜 (CBS Sat. 8:00〜9:00p.m.)

第1回目に何を紹介するか迷って選んだのがこれ。爆発的な人気がある訳ではないが、ついチャンネルを合わせてしまう。
主人公のゲイリー(カイル・チャンドラー)はシカゴの株屋だったが、ある日会社を首になり、おまけに妻にも去られる。だがその日から不思議なことが起こるようになる。―毎朝ゲイリーの元に「翌日の」シカゴ・サンタイムズが届くのだ。理由も何も分からない彼だが、人の善いゲイリーはその新聞を片手にシカゴの街を駆け巡る。事故を未然に防ぎ、困っている人を助けるためだ。だがそう簡単に話は進まない。何故ならゲイリーは、自分のやろうとしている事を人に話せないからだ(説明しても信じてもらえない)。しかも災厄が同時に別の場所で起こる事もあるし、彼の行動が、時には逆効果になる事もある。ね、なかなか面白い設定でしょ。ゲイリーを演じるカイル・チャンドラーは優しくて正義感が強いが、少し優柔不断なゲイリーを自然に演じていて好感が持てる。またゲイリーの唯一の理解者マリッサ(シャネジア・ディビス−ウィリアムズ)が盲目という設定も上手い。ゲイリーは精神的な助けは得られても、結局一人で全てを背負い込むことになる。話の性格上途中から見てもついていけるし、英語も聞き取りやすい。ストーリーに深みはないが、アメリカの良心を見るような番組だ。チャンスがあったら1度観て下さい。
(オフィシャルサイト:http://marketing.cbs.com/network/tvshows/primetime/shows/earlyedition/
尚、この巻末付録は今後不定期に続けて行くつもりなのでよろしく。


最後に先日「Charlie's Angels」の予告を観た。エンジェルを演じるのはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモアと、ルーシー・ルー。それと世話役のおやじがビル・マーレイ。とにかく120%のエンターテインメントで、11月の公開が楽しみだ。個人的にはジャクリーン・スミスはまだ現役で行けると思うのだが(昔マックスファクターのポスターと卓上カレンダー持ってたな…)。