今回の特集は、「テキサス映画通信:現在お気に入りのアクトレス20人選出委員会」による厳正な審査の結果選ばれた、今ホットなアクトレス20人を発表する。それにしても、20人に絞るのは辛いものがあった。
−現在お気に入りのアクトレス20人− (順不同)
1. アンジー・ハーモン
NeutrogenaのCMを観るたびに心ときめく美女。「Law & Order」のスーツ姿も格好良かった。
Signature:「Law & Order」
2. ティナ・フェイ
「Saturday Night Live」のヘッドライターを務める才女。メガネを取るともっと可愛い。
Signature:「Saturday Night Live」
3. ケイト・ベッキンセイル
「Underworld」のヴァンパイア役は、けなげでいたいけで良かったよなあ。
Signature:「Underworld」
4. ナオミ・ワッツ
何と言っても「Mulholland Dr.」のXXXXXシーン。映画の筋はまるで分からなかったけど。
Signature:「Mulholland Dr.」
5. ケイト・ハドソン
リース・ウィザースプーンと並んでロマコメの女王を競う貴重な存在。今が旬。
Signature:「Almost Famous」
6. リース・ウィザースプーン
声と話し方が耳にとても心地よい。コメディの才能もさることながら、スタンフォード中退の才媛でもある。
Signature:「Legally Blonde」
7. ニコル・キッドマン
現在最も美しい人。演技力も筋金入りとなってきて、今やハリウッドで恐いものなし。
Signature:「Moulin Rouge」
8. ビヨンセ
笑い顔と声がいい。先日のビデオ・ミュージック・アワードでのセクシーなパフォーマンスには絶句。CDも買ったぞ。
Signature:「Fighting Temptations」
9. ジル・ヘネシー
「Law & Order」を経て「Crossing Jordan」のタイトルロ−ルを演じた。タフでセクシー、その上イタリア語も話す。
Signature:「Crossing Jordan」
10. キーラ・ナイトリィ
「Bend It Like Beckham」の彼女もキュートだった。ちょっとやせ過ぎだけど、今後も期待できるぞ。
Signature:「Pirates of the Carribean」
11. ジェニファー・コネリー
「Hulk」は散々の出来だったけど、彼女のクローズアップが多かったのが救いでした。
Signature:「A Beautiful Mind」
12. ジェシカ・アルバ
「Dark Angel」の頃は好みではなかったが、「Honey」の予告編ですっかりファンになってしまった。女性は化ける―いや、変貌するから恐い。
Signature:「Honey」
13. ジョディ・フォスター
My all time favorite。エール大卒、才色兼備の人類代表。
Signature:「The Silence of the Lambs」
14. レイチェル・ワイズ
最近とみにチャーミングになってきた。怒った顔が可愛いのは得だ。
Signature:「Runaway Jury」
15. ケリー・プレストン
なぜミシェル・ファイファーやハリー・ベリーが落ちてこの人が選ばれているのか不思議だが、結局好みの問題ですから。
Signature:「For Love of the Game」
16. アシュリー・ジャド
この人はきれいで、頭の回転が速くて、しっかり者で、人妻でなければもっといいのだが…。
Singnature:「Kiss the Girls」
17. ヘレン・ハント
ヒューストンに出張で来ていた頃の楽しみは、「Mad About You」の彼女に会うことだった。口をすぼめて笑うのがとてもチャーミング。
Signature:「Mad About You」
18. ジュリア・ルイス・ドレイファス
「Saturday Night Live」出身。結構美人だし、なんてったって「Seinfeld」のエレインのおかしさって言ったらなかった。
Singature:「Seinfeld」
19. エミリー・プロクター
「CSI: Miami」のスーパークールな銃器専門家。セカンド・シーズンからひっ詰めだった髪を下ろして、ぐっとセクシーに。
Signature:「CSI: Miami」
20. ジェイダ・ピンケット・スミス
決して美人じゃないけど、クールで艶があって魅力的。ウィル・スミスは鋭いと言わざるを得ない。
Signature:「The Matrix: Revolutions」
- ちょっと古くて渋めの映画探偵団 第5回 -
「My Favorite Year」(1982年) A
(出演: ピーター・オトゥール、マーク・リン-ベイカー、ジェシカ・ハーパー、ジョセフ・ボローニャ、監督: リチャード・ベンジャミン)
「出来の良いコメディ」は数少ないが、これが「上品で洗練された出来の良いコメディ」となるとほとんど稀有な存在で、これはその1本。舞台は1954年のNY。NBCの新米ライターのベンジー(マーク・リン-ベイカー)は、ライヴコメディにゲスト出演する憧れの映画スター、アラン・スワン(ピーター・オトゥール)の付き人を命じられる。スワンはアル中のプレイボーイとして名高く、ベンジーはライヴの当日まで、彼を素面にしておかなくてはならないのだ。とにかくこの映画、一見傲慢だが実は優しく孤独、エロル・フリンのようなアクション・ヒーローだが実はライヴ恐怖症の有名スターを演じる、ピーター・オトゥールのオーラを放つ演技が圧巻。またスワンとベンジーの友情に、ベンジーのガールフレンド(ジェシカ・パーカー)との恋の駆け引き、ライヴコメディの主役キング(ジョセフ・ボローニャ)を狙うギャング一味を上手く絡めた脚本も、快調なテンポで全く飽きさせない(基本的なストーリーは駆け出しの頃のメル・ブルックスの経験を基にしている)。シチュエーション・コメディのお手本となる作品だ。本作でオスカーノミネーションを受けたオトゥールが、「Gandhi」のベン・キングズリーに敗れたのは悲劇であった。
以下は新作10本のレヴュー。
1. 「Runaway Jury」 B+
(出演: ジョン・キューザック、レイチェル・ワイズ、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン)
ジョン・グリシャムのベストセラーを豪華キャストで映画化した本作は、テンポ良く手堅いエンタテインメントに仕上がった。ニューオーリンズを舞台に、銃の乱射事件で殺された被害者の妻が、銃メーカーを相手取って起こした訴訟を巡り、原告の弁護士(ダスティン・ホフマン)と、銃メーカーに巨額で雇われたコンサルタント(ジーン・ハックマン)とが、陪審員の選出にかかる。だが選ばれた陪審員の1人(ジョン・キューザック)が、ガールフレンド(レイチェル・ワイズ)と2人で両陣営に判決を売り渡すことを持ちかけたことから、原告、被告、脅迫者それぞれのアングラでの抗争が始まる。何と言ってもジーン・ハックマン演じる手段を選ばぬ悪徳コンサルタントが抜群に良く、リベラルな弁護士役のホフマンはちょっと損な役どころになっている。グリシャムの書いた一連のリーガル・スリラーは、この「Runaway Jury」あたりからかったるくなって来ているのだが、いいとこ取りした脚本と、実質的にハックマンを中心に展開する本作は、最後まで飽きさせない。多分原作を読んでいない人のほうが楽しめるだろう。
(オフィシャルサイト: http://www.runawayjurymovie.com)
2. 「Radio」 B
(出演: キューバ・グッディング・Jr.、エド・ハリス、S・エパサ・メーカーソン、アルフレ・ウッダード)
サウスキャロライナを舞台にした、知恵遅れの男と高校のフットボールコーチの心の交流を描く人間ドラマ。キューバ・グッディング・Jr.演じるのは、いつもショッピングカートを押しながらラジオを聞いているので、「ラジオ」と呼ばれている無害な知恵遅れの黒人。ある日ラジオがフットボールチームの部員に嫌がらせを受けたことが発端で、エド・ハリス扮するチームのコーチ、ジョーンズとラジオの交流が始まる。ジョーンズはラジオをフットボールのアシスタントにして、やがてラジオは学生たちから受け入れられるようになる。70年代の実話に基づいたストーリーとは言え(本物のラジオは50代になった現在も同じ高校でフットボールチームのために働いている)、ラジオが余りにもあっさりとコミュニティーに受け入れられてしまうストーリー展開(しかも人種差別には全く触れられていない)は映画としては安易な作りで、やはり事実に基づいている「Remember the Titans」と比べても数段落ちる。キューバの好演とエド・ハリスの存在感を持ってしても、tear jerker以外にはなり得なかった。
(オフィシャルサイト: http://showtimes.sonypictures.com)
3. 「The Texas Chainsaw Massacre」 C-
(出演: ジェシカ・ビール、アンドリュー・ブリニアスキー、R・リー・アーメイ)
トビー・フーパーの名作ホラー「悪魔のいけにえ」('74)のリメイク。テキサスの僻地に住む殺人鬼レザーフェイスとその異常な家族が、次々と訪問者の殺戮を繰り広げる。アンドリュー・ブリニアスキー演じるレザーフェイスは、トレードマークの巨大な電動ノコギリを振りかざしての怪演だが、スタイリッシュなオリジナルとは比べる術もない。マイケル・ベイ(「The Rock」、「Armageddon」)がプロデュースするのでちょっと期待していたのだが、恐くないし趣味悪いし、ただ血がドバドバ流れるだけでは目の肥えたファンにはアピールしない。ハリウッドの無駄遣いのお手本。
(オフィシャルサイト: http://www.texaschainsawmovie.com)
4. 「In the Cut」 C-
(出演: メグ・ライアン、マーク・ラファーロ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ケビン・ベーコン)
誰もがアッと驚くメグ・ライアン主演のセクシー・スリラー。「アッと驚く」と言うのはストーリーとか意外な犯人とかではなく、メグ・ライアンのその脱ぎっぷり。マンハッタンのシリアルキラーを追う刑事マーロイ(マーク・ラファーロ)が、聞き込みを通じて知り合った教師のフラニー(メグ・ライアン)と恋に落ちるのだが、やがてフラニーはマーロイを疑い始める、というのが基本ストーリー。そこでラファーロと複数のセックスシーンをこなすメグ・ライアンは往年のシャロン・ストーンもたじろぐほどの大胆さなのだが、残念ながら全く魅力がない。「今ごろ脱いでどうするの?」と言う感じで、観ていて閉口させられる。犯人ミエミエの展開もサスペンスの盛り上がりに欠けていて、分かってないのは主役の二人だけじゃないかと言う情けなさ。メグ・ライアンは「Proof of Life」で事実上終わったと言っていい。
(オフィシャルサイト: http://showtimes.sonypictures.com)
5. 「The Matrix: Revolutions」 B+
(出演: キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン-モス、ジェイダ・ピンケット-スミス、ヒューゴ・ウェーヴィング、監督&脚本: アンディ&ラリー・コワルスキー)
世界同時公開されたシリーズ完結編。前作「The Matrix: Reloaded」ではオリジナリティを失って底の浅さを露見したものの、本作ではアクション中心のストーリーとSFXが上手くバランスして無難に仕上がった。人類最後の砦ジオンに対してマシーンによる全面攻撃が始まる中、ナイオビ(ジェイダ・ピンケット-スミス)とモルフェイス(ローレンス・フィッシュバーン)はジオンへ向かう。一方ネオ(キアヌ・リーブス)は、トリニティ(キャリー・アン-モス)と共に単独で機械世界へと赴き、やがて蘇ったエージェント・スミス(ヒューゴ・ウェーヴィング)との決戦を迎える。必死の抵抗を試みる反乱軍とマシーン軍団との戦いは見事なSFXで壮絶に描かれ、孤高の戦士ナイオビを演じるジェイダ・ピンケット-スミス(ウィル・スミス夫人)のクールな魅力が爆発する。この2つが本作のハイライトで、スーパーサイヤ人のようなネオを中心に描かれた前作とは一味違う味付けになっている。脇役が映えると、アクション映画は面白くなるのだ。
(オフィシャルサイト: http://www.thematrix.com)
6. 「Brother Bear」 C+
(声の出演: ホアキン・フェニックス、リック・モラニス、ジェレミー・スアレス)
「Tarzan」('99)以来のディズニーアニメとフィル・コリンズの組み合わせだが、全く期待を裏切られた。仲間を殺したヒグマへの復讐に燃える血の気の多いインディアンの少年(声: 「Gladiater」、「Signs」のホアキン・フェニックス)が、老婆の魔法でクマの姿へと変えられてしまい、少年は知り合った小グマとの交流を通してクマの生活と心情を理解するようになる。いかにもディズニーらしいストーリーだが、各キャラクターがいずれも魅力不足で、家族揃って誰もが楽しめないファミリームービーになってしまった。フィル・コリンズの音楽にも生気がなく、心なしか色彩さえもいつもより鈍いような気がした。「The Lion King」や「Beauty and the Beast」の頃の栄光はもはや遠い昔か。ここはひとつ危機感を持って本気で取り組まないと、アニメはCGの前に全面敗北してしまうぞ。
(オフィシャルサイト: http://disney.com/brotherbear)
7. 「The Human Stain」 C+
(出演: アンソニー・ホプキンス、ニコル・キッドマン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス)
ちょっと無視できない豪華キャストに釣られて観に行くと失望させられる人間ドラマ―というより暗いメロドラマか。アンソニー・ホプキンス演じるのは黒人差別発言がきっかけで辞任した元学部長コールマン・シルク。だがコールマンは実は黒人で、肌の色が薄いことを利用して白人としての偽りの人生を歩んで来た男で、物語はコールマンのその後の人生と過去とが交互に語られる。ニコル・キッドマンはコールマンの情婦となるブルーカラーの娘フォニーで、彼女の別れた夫でヴェトナム帰りの狂人がエド・ハリス。ゲイリー・シニーズはコールマンの友人で作家のネイサン。この作品、ホプキンスが逆立ちしても黒人に見えないのが致命的で、このミスキャストがすべてをぶち壊している。退屈しなかったのはニコル・キッドマンのおかげで、今がピークの彼女はその美貌、存在感において他の女優を圧倒している(かつてミシェル・ファイファーに来ていたオファーは、現在すべてキッドマンに来ているのではないか)。
(オフィシャルサイト: http://www.miramaxscreenings.com)
8. 「Elf」 B+
(出演: ウィル・ファレル、ジェームズ・カーン、メアリー・スティーンバージェン、ズーイ・デスチャネル、ボブ・ニューハート)
ここ何年間かの「Saturday Night Live」出身者の中では最も才能があって面白い男、ウィル・ファレルが真骨頂を見せるハートウォーミング・コメディ。ファレル扮するバディは北極でサンタクロースやエルフと共に育った人間で、実の父親(ジェームズ・カーン)に会うためにマンハッタンにやって来て大騒動を巻き起こす。エルフ姿のファレルは見ていて微笑ましく、純粋培養された30男の放つ無邪気さと優しさは、スクリーンの中のマンハッタンから観客にも伝わって来る。またバディのガールフレンドを演じる新顔のズーイ・デスチャネルが大変チャーミングで観ていて心地よい。ファレルの「やり過ぎ」もなく、アクの強いギャグもないテンポの良い脚本に支えられた理想的なファミリームービーで、館内は大人も子供も大爆笑だ。これは1ヶ月早いクリスマスプレゼントでした。
(オフィシャルサイト: http://www.elfmovie.com)
9. 「Loony Tunes: Back in Action」 C+
(出演: ブレンダン・フレイザー、ジェナ・エルフマン、スティーブ・マーティン、ティモシー・ダルトン)
「Who Framed Roger Rabbit」タイプのアニメと実写を合成したコメディ。不人気のためにワーナー・ブラザースをクビになったダフィ・ダック(バッグス・バニーの相棒)と、ワーナーの警備員であったスタントマン志望のD.J.(「The Mummy」のブレンダン・フレイザー)が、秘密諜報部員であるD.J.の父親(元ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトン)の危機を救いにラスベガスへ行く。そこには「ブルー・モンキー」という特別なダイヤモンドを手に入れて世界征服を目論むACME社のボス(スティーブ・マーティン)がいて、彼らにダフィ・ダックを連れ戻そうとするバッグス・バニーとワーナーの副社長(ジェナ・エルフマン)が絡む。更に多くのカートゥーン・キャラクター達とヘザー・ロックリアやジョアン・キューザックのカメオが楽しめる構成になっているのだが、基本ストーリーに観客を引っ張る力と工夫が無い上に、せっかくのスティーブ・マーティンが活かしきれておらず、結果として大人の鑑賞に耐えられるレベルにはならなかった。
(オフィシャルサイト: http://www.looneytunesbackinaction.com)
10. 「Master and Commander: The Far Side of the World」 B+
(出演: ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー)
パトリック・オブライエンの海洋歴史冒険小説シリーズの映画化。舞台は1805年の南アメリカ沖。ラッセル・クロウが演じるのは英国艦HMS Surprise艦長ジャック・オーブリーで、彼とそのクルーは圧倒的火力を誇るフランス艦と遭遇し、撃退される。だがオーブリーは艦を修復し、部下を鍛え直しフランス艦との再戦に臨む。この古臭いヒロイズムはクロウのカリスマ性によって見事に正当化され、迫力のバトルシーンと相まってスクリーンで爆発する。オーブリーの友人である柔和な船医マトリンに扮するのがポール・ベタニーで、強靭なクロウとの対比が絶妙な味とバランスを醸し出す。ただし本作の英語は相当に手強く、ストーリーの細かい部分がほとんど聞き取れなかったのが残念。
(オフィシャルサイト: http://www.masterandcommanderthefarsideoftheworld.com)
ここテキサスを舞台にした歴史大作「The Alamo」(デニス・クエイド、ビリー・ボブ・ソーントン)は、残念ながら編集遅れのためにリリースが来年に延びてしまった。今年のホリデー・シーズンは、どうやら12月17日公開の「The Lord of the Rings: The Return of the King」が席巻しそうな気がしている。そのレヴューは次回。