***Darth Vader rose and the saga is complete***
「Star Wars Episode III: Revenge of the Sith」 A
(出演: ユアン・マグレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン、イアン・マクディアミッド、サミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リー、ジミー・スミッツ、フランク・オズ、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、監督兼脚本: ジョージ・ルーカス)
ダーク皇帝ことダース・シディアスの陰謀と、ダース・ベイダーの誕生を描くシリーズ最終編は、28年前のオリジナルの興奮を、再び全世界のファンに甦らせてくれる傑作として登場した。
冒頭オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マグレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)率いるシス軍団に誘拐されたパルパティーン最高議長(イアン・マクディアミッド)を奪回する。だが共和制の崩壊と銀河帝国の構築を目論むダース・シディアスの極秘計画は着々と進み、ジェダイたちは窮地に追い込まれる。一方、パドメ(ナタリー・ポートマン)の死の予感に脅えるアナキンは、次第に他のジェダイとの溝も広がって行き、やがてフォースのダークサイドの誘惑に引き込まれて行く。
目を見張るSFXは当然としても、後半のヨーダ対ダース・シディアス、オビ=ワン対アナキンのライトセイバー・バトルは圧巻で、ふんだんに用意されたアクション・シークエンスは、シリーズ中最もエキサイティングだ(初めてのPG-13レーティングが効いている)。またユアン・マグレガーに加えて、元々高い演技力のあるヘイデン・クリステンセンをアナキン役に起用したことが本作では効果を上げていて、メロドラマとしても高いレベルに仕上がっている。さらに、若き日のチューバッカ、ルークとレイアの誕生と離別、そして勿論ダース・ベイダーの登場と、Episode IVへ至る伏線も巧みに脚本に取り入れられていて、140分をまったく飽きさせない。40歳以上のSWファンは、2回は泣くだろう。
Episode IIIはジョージ・ルーカスの完全復活を印象付ける一作で、Episode IとIIのフラストレーションを完全に払拭した。見終わったファンはすぐにでも家に帰って、DVDでEpisode IVが見たくなるはずだ。
(ルーカスは当初、EpisodeIとIIの監督をスピルバーグとロン・ハワードにオファーしたが、2人ともルーカス自身が監督すべきと言って辞退した。)
(オフィシャルサイト: http://www.starwars.com/episode-iii)
思えば1977年の夏、生まれて初めて行ったアメリカで観た「Star Wars」は、それまでに観たどんな映画より面白かった。そして28年後の今、期せずしてここヒューストンでその完結を見届けることが出来た。今後このシリーズは、2006年に撮影が始まるテレビシリーズや、いつか製作されるかもしれないEpisode VII-IXにバトンタッチされて行くはずだ。個人的には「Star Wars」は本作で無事完結した感が強いが、ひとつ確かなことは、われわれの世代の映画ファンにとって、映画とは「The Lord of the Rings」ではなく、「Star Wars」だということだ。(了)