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Mr.DOBASHI no テキサス映画通信

”Houston, we have a problem!(82)

Dobashi Shuichiro 土橋 秀一郎


Backnumber

***2006年秋の新番組特集 −その1***

前回予告した通り、今回から2回に分けてこの秋から始まった各局のTVシリーズを紹介して行く。この世界は250以上もの番組がしのぎを削る大変な競争社会で、既に打ち切られたシリーズも多い。もっとも250の番組をカバーできるはずもなく、従ってあくまで個人的な好みとカンを頼りにしたごく一部のセレクションだ。またリアリティショーの類は興味が無いので、ここでは無視している。
第1回は新シリーズ編だ。

取りあえず用意ドンで観始めたのが、NBCの「30 Rock」、「Heroes」、「Studio 60 from the Sunset Strip」、「Kidnapped」、「Friday Night Lights」、Foxの「Standoff」、それにABCの「The Nine」の7本。
まず期待外れだったのが、ティナ・フェイ主演のコメディ「30 Rock」。フェイはSNLのヘッドライターをつとめた才媛だが、30分番組を支える演技力がないのが致命的。同じくSNL出身のトレイシー・モーガンもまったく生彩がなく、まるで学芸会のよう。結果的にはコメディでも圧倒的な存在感を見せるアレック・ボールドウィンが何とか支えている状況。最近NBCはコストのかかるドラマ部門の大幅予算削減を表明しており、このシリーズは長くは持たないだろう。
「Friends」のマシュー・ペリーと「The West Wing」のブラッドリー・ウィットフォードが共演する「Studio 60」は、SNLタイプのコメディショー製作の舞台裏を描く大変ハイセンスのコメディドラマ。だがこのコメディドラマというのが落とし穴で、どっちつかずの状態で視聴率が取れずに苦戦中。個人的には興味深いテーマなのだが、万人向きではない。
人質ネゴシエーターの活躍を描く「Standoff」と、ティモシー・ハットン主演の「Kidnapped」は、いずれもキャラクターの魅力に乏しいのと舞台設定に新味がなく、凡作の域を出ない。

一方お薦めなのが「Heroes」、「Friday Night Lights」、「The Nine」の3本。「Heroes」は「X-Men」タイプの超能力もので、来るべきハルマゲドンを阻止すべく、自分の能力や役割さえ知らない超能力者が世界中から続々と集まってくるというのがこれまでの展開。超能力者がやたらと多いのが売りで、中でも異時限空間をテレポートするちょっと太目の東京代表ヒロ・ナカムラ(Masi Oka、英語が話せない設定で字幕が出る)は人気者だ。今後は「X-Men」におけるマグニトーのような、カリスマを持つ悪役の登場を期待したい。底は浅いがエンターテインメントとしてはお薦めできる。
「Friday Night Lights」は一昨年ビリー・ボブ・ソーントン主演で映画化されたが、このTVシリーズはさらに感動的だ。フットボールの町テキサス州オデッサを舞台に、州チャンピオンを期待されるディロン高校フットボール部の絶望的な戦いが活写される。住民からの強烈なプレッシャーを受ける新コーチのテイラー(「Early Edition」のカイル・チャンドラーが好演)、事故で半身不随となるスターQBのジェイソン、控えからレギュラーQBに抜擢される小心者のマットらの葛藤を中心に、友情、恋愛を散りばめたドラマ性、さらに迫力のゲームシーンと見応え充分だ。今のところ回を重ねるたびに良くなってきており、当分見逃せない。
「The Nine」はこの秋のダークホースで、もっとも大人向けの渋い人間ドラマ。ある銀行強盗で人質となり、52時間後に解放された男女−ギャンブル中毒の刑事(ティム・デイリー)、やり手のDA(「24」のキム・レイバー)、天才外科医(「Party of Five」のスコット・ウルフ)など9名は、事件後に固い絆で結ばれ、互いに助け合うようになる。このドラマの賢いところは、問題の52時間に銀行内で何が起こったのかが伏せられているところで、エピソード毎に登場人物の掘り下げと、銀行内での出来事が徐々に明かされて行く。「Lost」と同じストラクチャーなのだが、各キャラクターには魅力と深みがありケミストリーも働いていて、これも今後の展開が楽しみなシリーズだ。
次回は既存の人気シリーズと新シーズンを紹介する。


以下は「Casino Royale」を含むThanksgiving movie 11本のレヴュー。


1.  「Man of the Year」 B-
(出演: ロビン・ウィリアムズ、クリストファー・ウォーケン、ローラ・リニー、ルイス・ブラック、監督兼脚本: バリー・レビンソン)

「Good Morning, Vietnam」('87)のロビン・ウィリアムズとバリー・レビンソンが送る、パンチ不足の社会風刺コメディ。毒舌で人気のコメディアン、ドブス(ウィリアムズ)は、ファンのアイディアに乗って大統領選に立候補して、地滑り的勝利を収める。一方選挙で使用されたコンピューターソフトに欠陥があることを知ったエレノア(「Kinsey」のローラ・リニー)は、その事実をドブスに伝えようとするのだが…。
前半はウィリアムズ得意のマシンガントークとともに快調なテンポで進む。だが後半になるとドブスとエレノアの陳腐なロマンスが取って代わり(ウィリアムズとリニーではケミストリーが働かない)、さらにコンピューター会社の陰謀が加わった結果、ストーリーは初期の目的を外れてやがて破綻をきたす。しかもドブスのキャラクターは底が浅く、感情移入が難しい。このジャンルにはケビン・クラインとシガーニー・ウィーバーが共演した「Dave」('93)というお手本があるが、ストーリー展開、キャラクターの掘り下げ、娯楽性、どれを取っても本作は遠く及ばない。
(オフィシャルサイト: http://www.manoftheyearmovie.net


2.  「The Prestige」 A-  
(出演: ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ジョハンソン、デビッド・ボウイ、監督兼共同脚本: クリストファー・ノーラン)

「Memento」、「Batman Begins」で映画ファンをうならせたクリストファー・ノーランが放つ、驚きの仕掛けが盛りだくさんのミステリー・スリラー。舞台は19世紀のヨーロッパ。マジシャンとして修行中だったロバート(ヒュー・ジャックマン)とアーノルド(クリスチャン・ベイル)は、舞台で助手をつとめたロバートの妻の事故死をきっかけに、それぞれ独自にマジシャンとしての道を歩き始める。だがロバートはアーノルドの幸福な家庭を憎み、アーノルドはロバートの成功を恨むことから、やがて2人は憎悪をむき出しにして対立する。
「X-Men」のジャックマンと「Batman」のベイルによるマッチアップも楽しめるが、何と言っても殺人事件と華麗なマジックのトリックとが交錯して行く脚本が上手い(原作はクリストファー・プリーストによる「魔術師」)。特に2人のマジシャンが競い合う"Transported Man"と呼ばれる瞬間移動のトリックは、トリックの考案自体が一種のミスディレクションになっていて、エンディングでも一役買っている。こういう作り物の面白さが楽しめる作品は大歓迎だ。奇しくも同様な舞台設定でマジシャンを主人公にした「The Illusionist」を前々回紹介したが、これは美しいラブストーリー、本作は華麗なミステリーで、この2作を見比べてみるのは贅沢な楽しみだ。
(オフィシャルサイト: http://www.prestige-movie.com


3.  「Flags of Our Fathers」 B
(出演: ライアン・フィリップ、アダム・ビーチ、ジェシー・ブラッドフォード、監督兼音楽: クリント・イーストウッド、製作: スティーブン・スピルバーグ&クリント・イースウッド)

現代最高の映像作家の1人、クリント・イーストウッドによる、太平洋戦争末期の「硫黄島の戦い」を背景に語られる人間ドラマ。1945年、米軍は硫黄島を陥落させるが、米国政府は国債を大量に売って戦費捻出を図るために、一大キャンペーンを展開する。その核となったのが、有名な「硫黄島に星条旗を立てる6名の兵士」の写真で、撮影に立ち会った3名の兵士(ライアン・フィリップ、アダム・ビーチ、ジェシー・ブラッドフォード)が国民的ヒーローとして祭り上げられる。
ストーリーは前半がフラッシュバックで語られる戦闘シーン、後半はヒーロー3名の苦悩を中心に描かれる。元々イーストウッドはスペクタクルが得意な監督ではないので戦闘シーンはさほど臨場感がないし、ストーリー自体が地味で高揚感が沸くようなものではない。しかし3名の1人、酒におぼれながらヒーローになることを拒否するネイティブ・インディアンの兵士アイラのシーンとなると、俄然画面が活気付いてくる。このあたりはイーストウッドの面目躍如であるが、「Windtalkers」でも良い味を出していたアダム・ビーチの存在感が、本作のハイライトだ。
尚、本作はイーストウッドがスピルバーグと組んだ"硫黄島プロジェクト"の第1作。低予算とは言え、同じ戦争を今度は日本サイドから観た第2作「Letters from Iwo Jima」(主演:渡辺謙)を製作した意欲は高く評価されるべきであろう。日本では全米公開に先立って、この12月に公開予定だ。
(オフィシャルサイト: http://www.FlagsOfOurFathers.com


4.  「Catch a Fire」 B+  
(出演: デレック・ルーク、ティム・ロビンス、ボニー・ヘンナ)

南アフリカのアパルトヘイトを背景に描かれる、実話ベースの人間ドラマ。石油精製所で働くチャムーソ(「Glory Road」のデレック・ルーク)は、政治やテロとはおよそ無縁の家族思いの男だった。だが精製所内で起きたテロ行為を調査するニック=ボス(「Mystic River」のティム・ロビンス)に疑いをかけられたことから拷問され、投獄され、家庭も崩壊する。ほどなくチャムーソは、白人に対するテロ行為に手を染めるようになる。
テロリストとしての人生を歩まねばならなかった不運な男を体現するデレック・ルーク、良きクリスチャンであり良き家庭人であるが、目的のためには手段を問わないニック=ボスを演じるティム・ロビンス共に魅せる。本作はテロが背景ではあるが、アクションシーンは皆無で内容的には「24」よりむしろ「Shawshank Redemption」にずっと近い小品だ。この点さえ誤解しなければ、充分観る価値はある。エンディングは感動的だし、エンド・クレジットに現れる本物のパトリック・チャムーソの穏やかな表情を見ると、ほっとするのだ。
(オフィシャルサイト: http://www.catchafiremovie.com


5. 「Flushed Away」 A-
(声の出演: ヒュー・ジャックマン、ケイト・ウィンスレット、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、ビル・ナイ)

「Cars」より面白いと評判の、ロンドンを舞台にしたハートウォーミングCG。ケンジントンの豪邸で飼われているネズミのロディーは、トイレで流されてしまい、ネズミたちのアンダーワールドにたどり着く。ロディーはそこでタフでキュートな下町の娘リタと出会ったことから、やがてギャングのボス、トードとの大きなトラブルを抱えることになる。
まずCGの舞台としてロンドンというのが新鮮だ。擬人化されたユニークなキャラクターたちは、クレイアニメーションの傑作シリーズ「Wallace & Gromit」のアードマン・プロダクションによるもので、スピード感あふれるCGはドリームワークスが担当。このコラボレーションは上手く機能した。ストーリーも、育ちは良いが孤独なロディーと、貧乏だが家族に囲まれたリタとのロマンスを巧みに織り込みながら、トードの陰謀に果敢に立ち向かう2人のアクションが楽しく描かれていて飽きさせない。充実の声優陣の中でも、ケイト・ウィンスレットがリタの魅力を一層光らせている。
面白さは「Cars」と甲乙つけがたいが、個人的にはより大人向けで主人公のキャラに深みがある本作のほうが好きだ。
(オフィシャルサイト: http://www.FlushedAway.com


6.  「A Good Year」  B+
(出演: ラッセル・クロウ、アルバート・フィニー、マリオン・コティヤール、フレディ・ハイモア、監督: リドリー・スコット)

「Gladiator」のラッセル・クロウとリドリー・スコットが、以外なことにロマンティック・コメディーに挑んだ。ロンドンで飛ぶ鳥を落とす勢いの金融トレーダー、マックス(クロウ)は、幼い頃世話になった叔父(アルバート・フィニー)から、遺産としてプロヴァンスの邸宅と冴えないワイナリーを残される。マックスはフランスへ赴きすぐに遺産の売却を進めるが、そこで思いがけず叔父との楽しい思い出が甦り、さらに地元のウェイトレス、ファニー(マリオン・コティヤール)に恋をしてしまう。
お世辞にもクロウはロマコメ向きとは言えないが、プロヴァンスの心地よい雰囲気と善人だらけのキャラクターたちを上手く結びつけた軽い脚本が効果的な、深みはないが罪のない一作。ヒロインのマリオン・コティヤールもキュートだ。
(オフィシャルサイト: http://agoodyearmovie.com


7.  「Babel」 C+
(出演: ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、エイドリアナ・バラザ、菊地凛子、役所弘司)

「21 Grams」のメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥによる、摩訶不思議な失敗作。モロッコを旅行中に妻(ケイト・ブランシェット)が突然狙撃されて右往左往する夫(ブラッド・ピット)、アメリカ人の子供2人を連れてメキシコへ入り、国境で深刻なトラブルに見舞われるメキシコ人ベビーシッター(エイドリアナ・バルザ)、母親の死によるトラウマで奔放な行動を繰り返す聾の女子高校生(菊地凛子)とその父親(役所弘司)。この3つのストーリーが「Traffic」のようにフラッシュバックで語られ最後に交錯するのだが、問題なのが東京を舞台にした最後のエピソード。これだけが無理やりこじつけられている上に、菊池凛子のヘア出しヌードの場面に至っては目が点になる(周りの観客からは笑いが出ていた)。単に浮いているだけではなく、東京のエピソードは全く不要で作品全体をぶち壊している。このセンスにはちょっとついて行けず、ピットとエイドリアナ・バルザが良い演技をしているだけに勿体無かった。
(オフィシャルサイト: http://www.ParamountVantage.com/Babel


8.  「Stranger Than Fiction」 B
(出演: ウィル・フェレル、エマ・トンプソン、マギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、クイーン・ラティファ)

これは最近一気にスターダムに乗った感のあるウィル・フェレル主演の、ちょっと地味なコメディ。ハロルド(フェレル)は超几帳面で面白みの無い、実在のIRS調査員。一方作家のカレン(エマ・トンプソン)は、ハロルドというIRS調査員を主人公にした小説を書いている。ところがハロルドは、ある日自分の行動を逐一説明するカレンのナレーションが聞こえるようになる。
基本ストーリーはハロルドとカレンの奇妙な関係なのだが、この部分は盛り上がりが無くてあまり面白くない。むしろサブプロットのハロルドとケーキ屋のオーナー、アナ(マギー・ギレンホール)とのはかないロマコメの方が楽しめる。ギレンホールは「Secretary」の頃は演技力抜群の不細工な娘という印象だったが、最近は出るたびにきれいになっている(それとも美容整形のせいか?)。
アイディア倒れに終わり、絶妙なキャスティングが生かせなかったユニークな凡作。
(オフィシャルサイト: http://www.StrangerThanFiction.com


9.  「Casino Royale」   A-
(出演: ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト)

イアン・フレミング原作によるジェームズ・ボンドの最初のストーリーを、「Layer Cake」
のダニエル・クレイグによる新生ボンドで描くシリーズ第21作('67年の同名作品はボンド・ムービーのパロディ)。殺しのライセンスを与えられたばかりの若き日のボンドは、テロリストの資金源ル・シッフル(マッツ・ミケルセンが快演)を追って、モンテネグロへ向かう。
シニカルで洗練されたボンド・スタイルはまだ確立されておらず(マーティニの好みもない!)、むしろボンドは女性にも本気で惚れてしまう暴走気味の熱血漢として描かれているのだが、これが実に新鮮。特撮や小道具も最小限に抑えられており(アストン・マーティンDBSは与えられるが、"Q"は登場しない)、本作の最大の見所は、ボンドとル・シッフルがプライドと数千万ドルを賭けたスリリングなポーカー対決だ。
ダニエル・クレイグのボンドには賛否両論があるようだが、キャラクターの造型はこれからの課題としても、作品的にはシリーズ中ベスト5に入る出来栄えだろう。個人的に今回のボンドガール(エヴァ・グリーン)が好みではないことを除けば、唯一の欠点はエンディングが来るようで来ない間延びした後半部の脚本だけで、映画の4分の3までは圧倒的に面白い。本年必見の1本。
(オフィシャルサイト: http://www.CasinoToyaleMovie.com


10.  「Happy Feet」  B+
(声の出演: イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、ブリットニー・マーフィ、ヒュー・ジャックマン、ニコル・キッドマン)

脳天気なタイトルと可愛いペンギンのイメージからは少しはみ出しているが、これは破天荒で楽しいミュージカル仕立てのCGアニメ。皇帝ペンギンのマンブル(「LOtr」のイライジャ・ウッド)は、生まれつきひどい音痴で歌が歌えず、そのためメスペンギンを惹きつけることができない。やがて父親からも見放されて、とうとう仲間から離れてしまう。だがマンブルはタップダンスの才能があるために、自由奔放なアデリーペンギン(彼らはなぜかラテン系!)たちの仲間入りをするのだが・・・。
ペンギンたちがスティービー・ワンダーやアース・ウインド・アンド・ファイアーに乗って、歌い踊りまくるのが本作のハイライトではある。しかしストーリーは中盤から二転三転して、最後は「ペンギンを主人公にした、環境ドキュメンタリー&アクションミュージカル版「未知との遭遇」」と副題が必要なくらいにワイルドに大変身する(単に話が破綻しているともいえるが)。監督は「Babe」のジョージ・"Mad Max"・ミラー。映画の最後では、場内の子供たちは大騒ぎで、スクリーンのペンギンたちに合わせて踊っていた。面白ければすべて許されるという映画の見本。
(オフィシャルサイト: http://happyfeetmovie.com


11.  「Deja Vu」  B+
(出演: デンゼル・ワシントン、ジム・カヴィーゼル、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、監督:トニー・スコット)

「Man on Fire」のコンビ、トニー・スコットとデンゼル・ワシントンが再び組んだSci-fiアクション・スリラー。ATF捜査官カーリン(ワシントン)は、ニューオーリンズで満員のフェリーを爆破させたテロリストを追っているうちに、犯人に殺された美貌の女性クレア(ポーラ・パットン)の存在を知る。カーリンは政府が開発中の極秘装置を使ってクレアの過去の行動を調査するうちに、次第に彼女に惹かれていく。そしてクレアの命を助ける方法を考えつくが・・・。
パラレルワールドというテーマ自体は使い古されたものだが(絶対に過去を変えてはならない!)、スタイリッシュでスピード感のある作風を身上とするトニー・スコットが料理して、しかもデンゼル・ワシントンが主演となれば話は違ってくる。荒唐無稽なストーリー展開と細かい矛盾点には目をつぶるしかないが、主人公の魅力とスリリングな展開で最後まで飽きさせない。典型的なジェリー・ブラッカイマー印の作品。
(オフィシャルサイト: http://DejaVu.movies.com

次回はクリスマスムービーの特集かい、毎年の事ながら幾ら観ても切りがない。ではまた。