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2007年8月21日
以前紹介したスピルバーグ製作の映画監督版「American Idol」、「On the Lot」 ( Fox ) が終了した。TV番組としての面白さはなく ( 特に審査員のキャリー・フィッシャーとゲイリー・マーシャルに魅力がない ) 、視聴率が取れなかったのは当然であったが、優勝したテキサス出身のウィル・ビッガムを筆頭に、才能ある若手監督による短編上映は見応え十分であった。日本で見る機会があったら、録画して映画上映の部分だけ見ることをお薦めする。
以下はサマームービー後半9本のレビュー。久しぶりに傑作ぞろいでA、A-を連発してしまった。
1.「Transformers」 A- マイケル・ベイ久々のヒットとなった、80年代コミックブック原作のスーパーエンターテインメント。あらゆるメカに変身する善と悪のロボット型エイリアンが、地球をバトルグラウンドに死闘を繰り広げる。馬鹿馬鹿しさを忘れて血沸き肉踊る面白さだ。
主演は「The Greatest Game Ever Played」のシャイア・ラブーフ。
( オフィシャルサイト:http://www.transformersmovie.com )
2.「Ratatouille」 A
「The Iron Giant」、「The Incredibles」の精鋭監督ブラッド・バードが放つ、心暖まる傑作CGアニメ。パリの4つ星レストランを舞台に、ショボい見習いシェフと、料理の才能にあふれるネズミとの心の交流が描かれ、思わぬ感動が得られる。この夏必見の一本。
声の出演はパットン・オズワルトとルー・ロマノ。
( オフィシャルサイト:http://www.ratatouille.com )
3.「Harry Potter and the Order of the Phoenix」 B
前作で復活したヴォルデモート ( ラルフ・フィアンズ ) と、シリウス・ブラック ( ゲイリー・オールドマン ) 率いるフェニックス騎士団との対決が描かれるシリーズ第5作。アクション重視の展開で飽きさせないがマンネリ感は否めず、サマームービーのライバルたちに比べると見劣りする。
主演はダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソンなどおなじみのレギュラー陣。
( オフィシャルサイト:http://www.harrypotterorderofthephoenix.com )
4.「Hairspray」 A-
ジョン・ウォーターズのオリジナル ( ’88 ) が、ニッキ・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファらによる豪華キャストでリメイクされた。60年代のボルチモアを舞台に、TVのダンスコンテスト出演を夢見るティーンを描く、底抜けに楽しいミュージカル・コメディ。
( オフィシャルサイト:http://www.hairspraymovie.com )
5.「The Bourne Ultimatum」 A ロバート・ラドラム原作のジェイソン・ボーン・シリーズ第3作。CIAの執拗な追跡をかいくぐり、ついにボーン ( マット・デイモン ) は自分を殺人マシンに造り替えた秘密組織トレッドストーンの謎に迫って行く。サスペンス、スピード感共に文句なく、「United 93」のポール・グリーングラスによる演出が冴え渡る。
共演はデヴィッド・ストラザーン、ジョアン・アレン、ジュリア・スタイルズ。
( オフィシャルサイト:http://www.thebourneultimatum.com )
6.「Rescue Dawn」 B+ 60年代にラオス爆撃の極秘任務中POWとなった米軍パイロット、デングラー大尉の実話。「Batman Begins」のクリスチャン・ベイルと「Sahara」のスティーブ・ザーンが、捕虜収容所から脱出を図る2人の米軍兵を圧倒的な臨場感で演じる。この夏のスリーパー。
( オフィシャルサイト:http://rescuedawn.mgm.com )
7.「No Reservations」 B
ちょっと年増のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演のロマコメ。ニューヨークのカリスマシェフ、ケイト ( ジョーンズ ) は、孤児となった姪 ( 「Little Miss Sunshine」のアビゲイル・ブレスリン ) を引き取ったことから生活が破綻し始める。そこにライバルシェフ、ニック ( アーロン・エッカート ) が現われ、ケイトのフラストレーションは最高潮に達する。大人向けのロマコメを狙ったのだろうが、高級レストランが舞台という以外は新味がない。
( オフィシャルサイト:http://www.noreservationsmovie.com )
8.「Stardust」 B+ これは拾い物だった、ドライなユーモアが効いた大人向けファンタジーの快作。おとぎの国ストームホールドの王位継承を巡って、プリンセス ( クレア・デインズ ) と貧乏な若者 ( チャーリー・コックス ) とのロマンス、400歳の魔女 ( ミシェル・ファイファー ) の復讐など、奇想天外なストーリーが繰り広げられる。とぼけた宇宙海賊を演じるロバート・デニーロが秀逸。
( オフィシャルサイト:http://www.stardustmovie.com )
9.「The Invasion」 C+
ジャック・フィニーの原作”The Body Snatchers”の2度目の映画化。精神分析医 ( ニコル・キッドマン ) とその恋人 ( ダニエル・クレイグ ) が、宇宙から来た病原菌に乗っ取られたワシントンDCで決死の脱出を試みる。出ずっぱりのキッドマンはファンを喜ばすだろうが、作品的にはSFというより血しぶきが上がらないゾンビ映画のようで、面白くも恐くもない。
( オフィシャルサイト:http://www.theinvasionmovie.com )
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