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日本映像翻訳アカデミー 代表 新楽直樹 |
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明治維新以来、私たちが暮らす日本はひたすらに国際化の道を歩んで来ました。街には外国の商品やサービスがあふれ、「国際」と銘打ったイベントや見本市を見かけない日はありません。近年は衛星放送やインターネットを通じて、世界中の出来事を瞬時に伝えるニュースや各国で話題のエンターテイメントに、誰もが簡単にふれることができます。とはいえ、これまでは一部の企業やマスコミに関わる限られた人たちが、外国語を使わない多くの国民の窓口となっていたという現実もあります。必然的に、通訳・翻訳が“仕事になる場”は限られたものでした。 しかし今、急速に「国際化」の質そのものが変わろうとしています。経済分野は言うまでもなく、大衆文化や近年成長が著しい非営利のネットワークまでもが、発展に向けて世界とつながる必要性に迫られています。事実、国内の多くの零細・中小企業、自治体、さらには個人の単位で、言葉の壁を乗り越えた生産的な活動が始まっています。それらの現場では、通訳・翻訳が、欠かせない仕事として求められているのです。 世界から降り注ぐ“言葉と情報の雨”。同時に、我が国からも無数の情報が世界に向けて発信される社会が到来します。国際会議やベストセラーに関わる仕事はもちろん、世界のどこかで生まれた一つのブログを、一つのスピーチを通訳・翻訳する仕事が、今後は大きな価値を生むようになります。これから通訳・翻訳の世界を志す方々には、ぜひそのような社会ニーズがあることを視野に入れてほしいと思います。 2006.8.27 朝日ウィークリー「通訳・翻訳学校特集」から |
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国境を越えて行き交う人・モノ・情報。その頻度は増加の一途をたどっています。インターネットの世界を見て下さい。「ビジネスやエンターテイメント、生活に関わる情報を世界中から取り入れて利用する」という機会が、日本中のあらゆる企業や団体、個人に訪れています。その反対に、世界に向けて自らの情報を発信し、それまで不可能だった「市場やパートナーの開拓」を成し遂げた企業や団体、個人も増えています。ネット上では文書の翻訳はもちろん、今後は動画配信を利用したリアルタイムのやりとりのなかで、通訳という業務もまた頻繁に発生すると予想されます。 その時、「言葉のプロ」に求められる資質とは何でしょう。海外の言語を「読む・書く・話す」という能力を有する人は年々増えています。しかしそれだけでは不足です。新たな世界で活躍する「言葉のプロ」には、通訳・翻訳する言葉の精度に加え、「専門性とスピード」が求められます。例えば、一つの専門用語について、信頼できる情報源に瞬時にアプローチし、言葉の変換の根拠を示すといった技術です。あるいは、同じ内容であっても「より魅力的な表現」で伝える技術も必要です。 これらの技術を効率よく体得する場合、“自己流”では限界があります。数多くのプロを輩出しているスクールや教育機関は、今と未来に通用する通訳・翻訳の技術の宝庫です。それらの機会を大いに活用するとともに、漠然と語学スキルの向上を目指すのではなく、「求められる仕事で通用する技術」の習得を心掛けてほしい思います。 2007.2.18 朝日ウィークリー「通訳・翻訳学校特集」から |
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