映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。



PLAY HARD



backnumber








第3回 メジャー観戦報告  〜シアトル編その3


魚谷 依子



それではシアトル編ラスト、行ってみよう!


我々が観戦したのは8月20日(金)の対カンザスシティ・ロイヤルズ3連戦の初戦。この時期はマリナーズの所属するアメリカンリーグ西地区でオークランド・アスレチックスが破竹の20連勝の真っ只中、そしてアナハイム・エンゼルスも好調を維持していました。ちょうどマリナーズの旗色が悪くなり始めた頃です(ご存知の方も多いかと思いますが、マリナーズの今季のプレイオフ進出は、断たれました。来年に期待!)


球場の開門は試合開始2時間前。この日のナイターは19:05開始だったので、開門は17時過ぎでした。余談ながら、セーフコフィールド・ツアーが終了してからの数時間、時間をつぶすのは大変です。球場外に併設されているカフェは開門時間まで開かず(アメリカ人の商売っ気の無さには呆れます)、向かいのガソリンスタンド内のカフェは席が無く(立食しかできない)、レストランらしきものは1軒のみ。あとは15〜20分ほど歩いてダウンタウンかインターナショナル・ディストリクト(東洋人街)に行くしかないんです。いや〜、日本の過剰とも思えるサービス産業って、実はとってもありがたいものなんですねぇ。


それはともかく、ようやく開門時間となり球場の中へ。我々の席はレフトスタンド最上段のベンチシートで、ツアーで座ったクッション付きの年間予約席とは雲泥の差があるお安い席(12ドル)でした。ベンチに「1、2、…」と順に番号が振ってあるだけなので、お尻のデカいアメリカ人が隣に座ると自分の陣地が妙に狭くなります。携帯座布団などがあると、陣地の確保と座り心地アップに一役買うこと間違いなしです。


さて、試合開始まで2時間も何をしているのかと、スポーツに興味のない人は思うことでしょう。実はここセーフコフィールドは(特別席を除いた)内外野席の行き来が自由。グラウンドで打撃練習が行われている間(試合開始1時間前まで)は自分の席以外のエリアにいることが許されています。そこで私もマリナーズベンチ真後ろの内野席へ。手にボール(ストアで売ってます)を握りしめ、やはり選手にサインをもらおうとしている野球小僧に混じってウロウロしていたら、マリナーズの人気者、二塁手のブレット・ブーンを発見!それも係員に付き添われてサイン中じゃあーりませんか。でも彼の前にはすでに長蛇の列が。祈る気持ちで並びましたが、惜しくもあと5人のところで引っ込んでしまい、く、悔しーっ!でもほどなくして他の選手が登場。「今度こそっ」と妊婦であることも忘れ(笑)、内野席のイスをまたいで最前列へ。無事サインをもらい、係のおじさんにその選手の名前を聞きました(知らないでもらうな?)チャールズ・ギプソン(背番号1)という外野手で、日本から持ってきた選手名鑑にも名前が。レギュラーではないものの1軍の選手のようなので、これから応援したいと思います。我ながらゲンキン?


そうこうしている間に国家斉唱、そして試合開始。お腹がすいたのでセーフコフィールド名物を2つ購入して席へつきました。それがガーリック・フライ(1枚目の写真)とイチロール(2枚目の写真)。ガーリック・フライはポテトにニンニクのみじん切りがまぶしてあるという強烈な一品です。美味しいけど、かなりニンニクの主張が強いっ。イチロールは名前の通り、イチローの名前をとった巻き寿司です。中身は半生(カツオのたたきみたいに外側だけ火が入れてある感じ)のサケとカイワレ大根で、まあ「何がイチローなんだ?」と言われればそれまでですが、話のタネにぜひ。お腹に余裕のある人は「大魔人ロール」とやらもあるらしいので食べてみて下さい。


え〜、一応「観戦記」と銘打っているので、試合の中身にも少し触れておきましょうか(笑)。マリナーズの先発フレディー・ガルシア、ロイヤルズの先発ポール・バードともに今季15勝目を賭けた一戦ということで、締まった投手戦が予想されたのですが、意外とヒットが出ました。その数、マリナーズが10本にロイヤルズが9本。しかしながらマリナーズが拙攻を繰り返し、何と1対5で負けるという不甲斐ない内容でした。そんな試合では佐々木の登板は望めるはずもなく、最終回に長谷川が出てきた(敗戦処理か?)のが日本人にとって唯一の救い。でもホームランを1本打たれてありゃりゃ、みたいな。イチローも5打数1安打とイマイチでした。そんなフィールドの様子が3枚目の写真です。


試合が終了すると、球場前から各方面行きの無料シャトルバスが運行されます。「ダウンタウン行き」と表示されているシャトルに乗れば、ダウンタウン内の南のエリア辺りで2〜3回ストップしてくれるので便利。そこから徒歩10分ほどでホテルに帰り着きました。シアトルのダウンタウンは夜でも歩いている人がいるので、そう危険なことはなさそうです。しかし、港に近い通り(1番街など)は昼間でも浮浪者が多いようなので、夜歩くのはあまりお薦めできません。


それではシアトル編の総括。欲を言えばマリナーズの勝ち試合を見たかった私たち。でも当日の朝まで「大リーグ、ストか?」とやきもきしていたことを考えれば、「試合もイチローも観れただけ良かったじゃん」と、いともあっさり満足してしまった野球バカ夫婦なのでした。万が一(?)この観戦記を読んでシアトルに行こうと思われたあなたへのアドバイスは2つ。(1) チケットは早めに抑える(いい席はあっと言う間に売れるようです)(2) セーフコフィールド・ツアーは必ず参加する充実したシアトル旅行のための最低限の条件です。イチロールなどはオプションでどうぞ(笑)。


さて、次回はロサンゼルス編です。ドジャース観戦記を中心にお届けしま〜す。




ガーリック・フライ
 ガーリック・フライ

イチロール
  イチロール

フィールドの様子
  フィールドの様子
魚谷 依子


フリーの映像翻訳者兼日本映像翻訳アカデミースタッフ。高校から大学の7年間を米・ロサンゼルスで過ごす。ヘアメイク・アーティストから銀行員生活を経て映像翻訳者になった変わり種。自らもプレーするほどの野球好き。根っからの巨人ファン。スポーツ系の翻訳を中心に、ドキュメンタリー、エンターテイメント系などの素材を幅広く手掛ける。


日本映像翻訳アカデミー
2000年4月期・実践コース修了生