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第4回 鈴鹿サーキット  F1観戦記(2002.10)


高尾 愛子



昨年10月、鈴鹿サーキットへF1観戦に行って参りました。昨シーズンは佐藤琢磨(ジョーダン・ホンダ)が久々の日本人ドライバーとしてF1のシートを得て、更にトヨタもF1初参戦ということで日本人にとっては大いに期待の持てるレースでした。またブリジストンタイヤにとってもF1GP100戦目だそうでまさに日本づくし!…ということでF1生初観戦レポートです。


F1を全く知らない人のために。
F1シーズンは3月〜10月、世界中を周り全17戦が行われます。ちなみに今回の鈴鹿がシーズンの最終レースです。チームは全10チーム、各チーム2台ずつの合計20台が走ります。(当初11チームでしたが途中1チームが経営難で不参加)レースは隔週で週末(金土日)の計3日間。1日目:フリー走行、2日目:予選、3日目:決勝となっています。今回観て来たのは、予選と決勝の2日間です。


12日(土)早朝東京を出発し、鈴鹿サーキット到着は正午。予想をはるかに超える好天気に恵まれ、非常に暑く、帽子がなければスタンドに座っていられないほどでした。実際、熱射病にかかった人も出たようです。私たちが座った席はCスタンドで最終コーナー手前のシケインと呼ばれる小さなS字カーブの横です。ここはマシンのスピードが最も落ちる場所なので、一台一台良く見えました。そこを通過したあと爆音と共に加速していくマシンの姿には感激しました。F1の生のエンジン音はテレビで聞くより低音で「バリバリバリ!!ヴァゴゴゴゴゴーーーーー!!!」…って感じでしょうか(すみません、こんな表現で)。 というわけで、以下レースのレポートです。


F1日本GP(第17戦)観戦記 2002年10月12日〜13日

■予選■
予選とはいえ既に約11万人の観客がサーキットに押し寄せていましたが、その約七割近くが(私を含め)フェラーリの赤の帽子やTシャツを身に着けていました。あとの三割がジョーダンの黄色、トヨタの紅白ってとこでしょうか。とは言え観客の応援のほとんどが佐藤琢磨に向けられていました。その甲斐あって、琢磨は自己ベストの予選7位。フロントロー(予選1、2位)のフェラーリ、その後ろにマクラーレン2台、ウィリアムズ2台といわゆる“三強”がきれいに上位6位までを占める中、それに次ぐ見事な走りで観客を沸かせてくれました。一方のトヨタは、アラン・マクニッシュのマシンが130Rと呼ばれる難しいコーナーで大クラッシュ!車体が宙を浮いたのを見たときは、その迫力に驚きました。幸いドライバーは右ひざの打撲だけでしたが、結局ドクターストップがかかり、残念ながら決勝は欠場となりました。もう一人のトヨタのミカ・サロは予選13位と少し寂しい結果でした。


■決勝■

この日のスケジュールは、正午前にドライバーズ・パレードが行われ各ドライバーが一人ずつヴィンテージカーに乗りサーキットを一周。車は昔のルパンが乗ってたような感じでカッコ良かったです!(昔のルパンを見てない人ごめんなさい…)。その後、別のレースをはさんで決勝が行われました。レースは前日同様、フェラーリのぶっちぎり状態。終わってみれば6位以下をすべて周回遅れにしておりました。そして我らが佐藤琢磨は、途中ルノーの2台とピットストップ(給油、タイヤ交換など)の攻防で一時順位を8位まで落としましたがその後巻き返し、なんと見事に5位入賞を果たしました。(F1は上位6位までが入賞でドライバーにポイントが与えられます)これは97年の中野信治(現CART参戦)以来の快挙だそうで、サーキット内は、まるで佐藤琢磨が優勝したような盛り上がり!ちなみにこの日は15万5000人もの観客が詰め掛けていました。(それはそれはすごい光景でした…。)


優勝したミハエル・シューマッハもレース後に「今日は日本のファンにとっては2人の勝者がいることになった。一人は僕だけど、もう一人はサトウが母国で初ポイントをゲットした」とコメントしてたくらい、日本人の熱狂ぶりはスゴかったわけです。私としても応援するフェラーリはワン・ツー・フィニッシュだったし(あまりに速いので、途中から応援するのを忘れてたくらい)琢磨が母国で期待以上の結果を出してくれて言うことなしです。


(最終結果)
1 M.シューマッハ フェラーリ
2 R.バリチェッロ フェラーリ
3 K.ライッコネン マクラーレン・メルセデス
4 J-P.モントーヤ BMWウィリアムズ
5 佐藤琢磨 ジョーダンHonda
6 J.バトン ルノー
7 N.ハイドフェルト ザウバー・ペトロナ
8 M.サロ トヨタ
9 E.アーバイン ジャガー
10 M.ウェーバー ミナルディ・アジアテック
11 R.シューマッハ BMWウィリアムズ


それにしても、フェラーリの速さは素人目に見ても明らか。他のマシンが気の毒に思えてしまうほどです。初めて生で見る真紅のシャシー(車体)は本当に美しく見えました。


今までテレビでしか見た事のないF1でしたが、やはり生ってスゴイっす。お金が掛かるので毎年はムリだけど、また機会があったら是非行きたいと思います。


鈴鹿サーキットのホームストレート
 鈴鹿サーキットのホームストレート

トップを走るフェラーリ
  トップを走るフェラーリ

これが佐藤琢磨の勇姿です!
  これが佐藤琢磨の勇姿です!
高尾 愛子


フリーの映像翻訳者兼日本映像翻訳アカデミースタッフ。大学卒業後、旅行会社や貿易事務など普通のOL生活を送る。2000年春、フリーになって以降、インターネットのスポーツ記事をはじめ現在は、アメリカ4大スポーツを中心としたスポーツ番組の翻訳の他、料理、ファッション、ドキュメンタリー、DVDの特典映像を手掛ける。趣味はスポーツ観戦。絵画鑑賞、銀ブラ(銀座を歩くこと。)


日本映像翻訳アカデミー
1999年10月期・基礎コース修了生