映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

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PLAY HARD/別冊かわら版
発行人は、Jリーグ・鹿島アントラーズの鈴木隆行選手をこよなく愛する受講生。
日本サッカーへの情熱に、鈴木選手への個人的エールをほどよくブレンドしてお届けします。不定期発行ですが、サッカー界の動きとともに、しっかり鈴木選手をウォッチしてレポートを続ける予定。

スズキ通信 Vol.7

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トンネルを抜ければ…
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 最近、鈴木選手の調子はあまり良くありません。
7月下旬から8月にかけて行われた東アジア選手権、8月17日のW杯最終予選(イラン戦)では残念ながら代表に招集されませんでした。その理由をジーコ監督はこんな風に答えていました。

(「sports navi サッカー日本代表」記事より抜粋2005.7.19)
――FWの選手の中に鈴木選手の名前がありませんが、コンフェデレーションズカップから戻ってきてからも鹿島で先発で出ていますし、鹿島はJリーグのトップを走っているわけですが、今回招集を見合わせた理由があればお願いします
ジーコ これはあくまでも自分の見た感じなんですが、われわれが常によく知っている鈴木隆行という選手の、身体的な強さや幅広い動きで自分も得点を狙い、あるいはチームメートに対してスペースを空けるという動きに、精神的な疲れからかもしれませんが、元気がなくなってしまっている部分を最近ちょっと感じていました。ですので、今回は休みといいますか、代表選出をせず、クラブの方で本来の自分の良さ、精神的な強さを取り戻してほしい、元気を回復してほしいということで、招集を見合わせたわけです。彼はある程度ふっきれれば、本来の力を十分に発揮できる選手ですので、これが一つのいいチャンスといいますか、なるべく早く、われわれのよく知っている日本の鈴木隆行─精神的に揺るぎのない状態に戻ってくれると思っています。     

私は鈴木選手が'代表選手'だから応援しているわけではありません。でもところがです。8月27日(土)のJリーグ第21節、東京ヴェルディ1969との試合では、ケガでもないのにベンチスタート。とうとうスタメンから外れてしまったのです。しかもこの日は私にとって久しぶりのスタジアム観戦日。ずっと前から楽しみにしてたのにー、あーん、ショック…。
アントラーズのトニーニョ・セレーゾ監督によると…。

(「FREAKS 9月号Vol.120」記事より抜粋)
編:一方、ちょっと気がかりなのは鈴木選手では? 今ひとつ元気がないように感じるのですが。
セレーゾ どの選手も人間ですからね、調子のいいときがあれば、調子の悪いときもあります。だから、私自身はそれほど気にしていません。もし皆さんが「鈴木は元気がないんじゃないか?」と感じていたとしても、あまり悲観的にならないでください。フィジカルコンディションが整えば、彼本来のパフォーマンスが戻ってくるはずですから。鈴木はほかの選手以上に、高いモチベーションがありますし、どんなときにも一生懸命にプレーする気持ちの強さをもっています。彼のよさが必ずチームにいい影響をもたらしてくれるはずです。

この記事を読む限り、セレーゾ監督は鈴木選手を信頼しています。うーん、でもかなりスランプ気味みたいです。長い、長いトンネルの中にいるみたいなのです。
 サッカーにおいてFWというポジションはゴール数によって評価されるようです。鈴木選手の場合、得点が少ないという理由かもしれませんが、テレビの解説者や雑誌の評論家からあまり高く評価されていません。でも日韓W杯のときに、コーチをしていた山本昌邦氏(現ジュビロ磐田監督)は著書「山本昌邦 備忘録」で鈴木選手が決めたベルギー戦でのゴールについて'偉大なゴール'と言っています。

(「山本昌邦 備忘録」より抜粋)
偉大なゴールだった。本当にいろいろな意味で。ウィルモッツの先制弾からわずか2分後である。あのゴールが10分遅れていたら、本当にこの大会はどうなっていたかわからない。(略)
そして特筆大書されるべき鈴木の執念。もうプレーがいいとか悪いとか、質がどうのこうのというレベルではない。DFがちょっとでも触っていれば点にならないし、鈴木の右足があと1センチ短ければボールに届いていなかっただろう。私はずっと前から「1センチの差が世界との差なんだ」「その差を埋めるために、どうやって努力できるかなんだ」という話をユースのころから選手にしてきた。あのプレーを見たとき、本当に1センチの差でボールに触れるか触れないかで、チームの運命ががらりと変わる怖さを改めて思い知らされた。「これがサッカーの怖さ、すごさなんだ」と。
この試合のみならず、日本サッカーの流れを変えてくれたゴールだった。本当に神がかったプレーだったのかもしれない。あの日スタジアムにいた選手、サポーターだけでなく、テレビの前で見ていた大勢のファンの思いが打たせてくれた、触らせてくれたゴールだったんじゃないか。今も、そんな気がしている。

当の鈴木選手はベルギー戦でのゴールについて聞かれても、「あまり覚えてない」とか「忘れちゃいました」と言っていました。(本当に忘れてしまっているかどうかは分かりませんが、こんなところのもファンの心をくすぐるのです。ほほほっ(^^)) 鈴木選手はこんなにも偉大なゴールを決めているのです。
さらに、かつて日本代表のキャプテンとして活躍した加藤久氏は鈴木選手の精神力を「親も子供も学ばなければならないストレスに対する気の持ち方」と題して次のように評価しています。

(「サッカーダイジェスト No.756」記事より抜粋)
子供のチームの指導をしていると、試合に出られないという理由で、次第に練習に出てくる回数が少なくなったり、クラブを辞めてしまう子がいます。一方、試合ではベンチに座っていても、その状況を辛抱強く我慢し、練習を休まない子もいます。(略)
試合に出られないという現実を、どのようにしたらポジティブなエネルギーに変えることができるか。ある雑誌を読んでいたら、日本代表の鈴木隆行選手がベルギーのゲンクにいた時のことを振り返っていました。
 彼の凄いところは、上手くいかない状況は、スポーツ選手だけでなく、誰にでもあることだ、そう考えているところです。そういう状況で「我慢して前に進もうという強い意志」がとても重要であり、苦しい状況でも強い意志を失わなかったという自負があるからこそ、自分はチャンスを掴めるんだと語っていました。
 鈴木選手の2002年ワールドカップの初戦、ベルギー戦での同点ゴール。そして、ドイツ・ワールドカップ1次予選のオマーン戦(アウェー)での決勝ゴール。チームが最も苦しい時に、最も重要なゴールを入れたという事実は、彼が"賢い気の持ち方"を持ち合わせていることと無縁ではないと思います。
(※2002年のW杯が終わると鈴木選手はベルギーのゲンクにレンタル移籍しました。ゲンクではまさにベンチを暖める日々を送り、そうとう悔しい思いをしていたそうです。)

そうなのです。鈴木選手は強い気持ちの持ち主なのです。私が鈴木選手のファンなのは、インタビュー記事や他の記事から伝わる人柄もそうですが、こういった、強い気持ち、最後まで諦めない気持ちを持っているからでもあるのです。鈴木選手なら絶対にこの状況から抜け出せるはずです。

トンネルを抜ければ…そこはドイツでありますよ〜に!

◆◇◆ 編集後記 ◆◇◆
大きな声じゃ言えませんが、とうとうアントラーズは首位をガンバ大阪に奪われてしまいました。でも、ここで諦めるわけにはいきませんっ!
                                  (いのっち)