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PLAY HARD 蘇れ!日本男子バレー 〜北京への道〜
執筆名:山岡 恵

■第2回  全日本男子チーム・メンバーとVリーグ

全日本男子チーム・メンバーとVリーグ

今回は、全日本男子メンバー、そして彼らが所属する日本のバレーボール・リーグついてご紹介します!

まずは、日本のバレーボール・リーグについて。
実業団チームとしての歩みは、日本リーグ(全日本バレーボール選抜男女リーグ)の創設、1967年に遡ります。日本リーグが発展的に解消された後の1994年、現在のVリーグという形で生まれ変わりました。93年にJリーグが開幕したこともあり、時代の流れから当初はプロ化も検討されましたが、時期尚早ではないかということで見送られ企業チームとして現在にいたっています。
Vリーグについてはこちらのサイトをご覧くださいませ。
http://www.vleague.net/

また、Vリーグ男子は以下の8チームから成ります。カッコ内に拠点とする場所および昨年度のリーグ戦での順位を入れました。各チームの詳細は公式サイトをご参照ください。
東レ・アローズ(静 / 1位)
http://www.toray.co.jp/arrows/men/index.html
NEC・ブルーロケッツ(東京都 / 2位)
http://www.necsports.net/index.htm
JT・サンダーズ(広島県 / 3位)
http://www.jti.co.jp/JTI/volleyball/men/index.html
松下電器・パナソニックパンサーズ(大阪府 / 4位)http://www.panasonic.co.jp/sports/panther/p-info.html
サントリー・サンバーズ(大阪府 / 5位)http://www.suntory.co.jp/culture-sports/sunbirds/
堺ブレイザーズ(大阪府 / 6位)
http://www.blazers.gr.jp/
豊田合成・トレフェルサ(愛知県 / 7位) http://www.toyoda-gosei.co.jp/trefuerza/index.html
旭化成・スパーキッズ(岡山県 / 8位) http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/sports/volley/index.html

今年度の全日本シニア男子チームが参加する国際試合では、登録選手41名の中から大会ごとに出場選手が選抜されます。今回は、新生全日本男子を率いる監督、コーチそして私の注目する選手8名をご紹介します。彼らの所属チームのHP(上記参照)をご覧になり、ぜひアクセスして一人一人の選手の所属チーム(そしてもちろんルックスも!)をチェックしてみてください(なお、下記の年齢は今年の10月現在です)

<監督>
植田 辰哉(うえた たつや)
全日本男子が出場した最後のオリンピック、92年のバルセロナ五輪において主将(ポジションはセンター)を務めた(日本は6位の成績)。64年生まれ、41歳。
静かなる闘将。チームがどんな状況にあっても声を荒げることなく、常に冷静に選手を指導する。ともにバルセロナ五輪に参加した元全日本・NECの大竹秀行氏いわく「とにかく真面目一直線。自分にも人にも厳しい」
新生全日本男子バレーの復活請負人。私は最初「試合中笑っちゃいけないとか、精神論ばっかりじゃない?」と批判的に見ていましたが、試合時のインタビューに答える彼のバレーへの真摯な姿勢に触れて以来、「植田さん、よろしく頼む!」という気持ちでいます。

<コーチ>
泉川 正幸(いずみかわ まさゆき)
植田監督とともにバルセロナ五輪経験者。71年生まれ、34歳。
92年に日本リーグにデビューして、いきなり新人賞とベスト6に選出され、オリンピックに出場した。東レアローズに所属し、昨年勇退。「ピート」の愛称が懐かしいバレーファンも多いはず。Vリーグの10年間を振り返った時、通算成績で通算アタック打数は第1位、通算総得点ランキングはサントリーに在籍していたジルソン選手に次ぎ第2位、連続出場試合は東レの青山繁選手に次ぎ第2位、通算アタック決定本数も第2位(第三位にあの中垣内祐一選手!)。派手ではないけれど素晴らしい結果を残してきた選手。
コーチとしての指導に大きく期待します。

<ウィングスパイカー(アタッカー)>
荻野 正二(おぎの まさじ)/ サントリー・サンバーズ所属。
植田監督、泉川コーチとともにバルセロナ五輪経験者。70年生まれ、35歳。
7年ぶりの全日本代表に選ばれた大ベテラン。今回の全日本では主将を任されている。
私の持つ印象:気持ちがまっすぐな職人(髪型が角刈りっぽいとこも)。愛すべきオヤジ。
サントリーのVリーグ5連覇(99年から2003年)の立役者の一人。
この人のすごいところは、打ちづらそうな後方からのトスなど、「そんな球を打てるの?」というのを絶妙のコースで相手コートに打ち込んで、決めるところ。気を抜いたプレーを見たことがありません。ワールドリーグでは連戦でレギュラー出場し、アタッカーとしてスパイク数も多いだけに体力的につらそうだったけど、全力で頑張っていました。ありがとう、オギ!あの疲れた時やうれしい時に、くしゃっと笑う顔がカワイイです。
練習は若手同様かそれ以上に行い、プレイでは身を持って後輩に手本を示す。経験と技術が常に光ります。キャプテンとして彼は実に安心できる存在。ぜひとも北京まで頑張ってほしい。

<セッター>
宇佐美 大輔(うさみ だいすけ)/NEC・ブルーロケッツ所属
79年生まれ。26歳。今回の全日本チームでは副キャプテン。
1昨年のワールドカップ、昨年のアテネ予選に引き続き全日本男子バレーの司令塔としての任を負う。
素晴らしい身体能力の持ち主、とは誰もが彼について必ず口にする言葉。中学時代はバスケットボールをやっていたが、身長184cmとバレー選手としては小柄。しかしその天性の勘とジャンプ力でセンター顔負けのブロックを披露してくれる。また、リーグでも随一とも言われるジャンプ・サーブを繰り出し、ノータッチ・エースで魅せる。ツーアタックも得意とする万能選手。セッターというゲームメイキングの核として常に期待される存在。顔からしてかなりのキカン坊とわかりますよ!でも、彼の常に強気の姿勢、私はすごーく好きです。

<ミドルブロッカー(センター)>
今井 啓介(いまい けいすけ) / 松下電器・パナソニックパンサーズ所属
80年生まれ。25歳。
この人はコートの中にいても外にいてもひたすら熱い。そして声がでかい。動作が大きい。タイムアウトの時にはキャプテンの荻野さんの尻をたたくわ、いいプレイをした新人に満面の笑みで話しかけるわ、同ポジションのセンター陣にアドバイスを送るわ、と大忙し。若武者のような面持ちで、華のある人です。お母様はバレー選手としてユニチカでプレイし、あの伝説の名セッター・猫田勝俊(故人)の従妹なので、彼はいわゆるサラブレッドといえるでしょう。日ごろはファッション雑誌を読み、インテリアコーディネート、ガーデニングが趣味、という今風の青年ですが、バレーにかける闘志は練習中も試合中も常に外に向かって放たれています。全日本では控え選手とはいえ、ここぞという時に必ず起用され、ワンチャンスあるいは大事なポイントで着実に役割を果たしてくれます。ムードメーカー的な役割は自他ともに認めるところとはいえ、本人いわく「半分は天然、半分は計算」。

山村 宏太(やまむら こうた) / サントリー・サンバーズ所属
80年生まれ。25歳。
昨年のアテネ五輪予選の大会経験者の一人。205cmという恵まれた身長を生かして、その高さあるクイックが世界に通用することを国際大会でアピールしてきました。
センター線が攻守のカギ、ともいわれる全日本男子。今後経験を積んで確かなブロックと駆け引きのうまさを覚えてもらい、彼の活躍いかんでゲームは大きく動くはず。背の高いバレー選手の中でも彼は世界レベルでおそろしく大きいですが、素顔は幼さが残る童顔です。「天空の城ラピュタ」が好きな映画とか。試合後に全日本チームメンバーが乗るバスで見かけた時、彼だけがなぜか窮屈そうに長い足を折り曲げ、困ったような顔で座って窓の外を眺めていました。その姿がなんともほほえましかった記憶があります。

<ウィングスパイカー(アタッカー)>
松永 理生(まつなが りお) / 松下電器・パナソニックパンサーズ所属
81年生まれ。24歳。
優しい物腰の青年で、ミーハーな私はついジャニーズ系の容姿に目が引かれますが、試合中のあの元気と気合いっぱいの男らしいプレイと意外に低い落ち着いた声が印象的。
身長が190cmとバレー選手としては小柄とはいえ、とにかくチームに活気をもたらす存在です。今年のワールドリーグではこの人が爆発して6年ぶりに日本がブラジルからセットを奪取しました。燃えるような闘志と気合は彼の持ち味でもあります。同じ所属チーム松下での1つ先輩の今井啓介選手とは、中央大学でも一緒にプレイしていたことと関西人であることから仲がよく、試合中にお互いに励ましあう姿がよく見られます。
マスコミへの露出度が高まると、ルックスからかなりブレークすることは必至。

北島 武(きたじま たけし) / 堺ブレイザーズ所属
82年生まれ。22歳。
10代の頃から「未来の日本を背負って立つ存在」と期待されながら、ケガに悩まされてきました。そしてようやく全日本メンバーとして表舞台に立つ時が来たのです。今年筑波大学を卒業したばかりで、大学の先輩でもある中垣内祐一監督が率いる堺ブレイザーズの一員となりました。全日本では、植田監督が「荻野キャプテンの後継者として期待する」と公言している期待の星です。
彼のバックアタックは豪快で爽快、とにかくカッコイイ。「吠えるルーキー」といわれる所以のスパイクを決めた後の姿は必見です。鼻筋が通り、切れ長の瞳。爽やかな青年です。

越川 優(こしかわ ゆう) / サントリー・サンバーズ所属
84年生まれ。21歳。
この人のジャンピング・サーブは国内では随一といわれています。
夏のワールド・リーグ後半のポルトガル戦ではその実力を十分に見せてくれましたた。
バレーの名門岡谷高校からサントリーに入社。バレー選手には大学進学者が多い中、彼はあえて数ある大学からのオファーを蹴って社会人となりました。そして1年目からレギュラー入りを果たしています。
高校時代には監督が驚くほど、ボールが文字通り血のにじむくらいサーブの練習をしていたといいます。本人も認めていますが、かなりの負けず嫌いらしいです。
とても快活で、まっすぐで素直なまなざしを持った人です。楽しそうにバレーをする姿を見ていると、本当にバレーボールが大好きなんだな、ということがよくわかります。

福澤 達哉(ふくざわ たつや) / 中央大学1年
86年生まれ。19歳。
一般入試で中央大学法学部に合格。「弁護士目指す天才エース」の異名を持つ。
本人いわく「スパイクの打てる弁護士になりたい」。確かに見た目も賢そうな人です。
若手の中で北京オリンピックに向けて一番の注目株といえばやはりこの人でしょう。
彼にとって初の国際試合出場だったこの夏のワールドリーグのベネズエラ戦では、素晴らしいブロックとスパイクで、大舞台でも物怖じしない度胸を見せてくれました。
今年のワールドリーグ観戦時にコートサイドでその鮮やかなスパイクを見たときは、「すごい19歳が現れた!」と感動を覚えたのは私だけではないはず。

以上、私なりの主観でスタッフと選手を紹介させていただきました。

そしていよいよ、第12回男子Vリーグが、来る10月8日(土)から静岡と岡山で開幕します。私は、この日本映像翻訳アカデミーで出会ったバレー仲間とともに静岡の開幕戦を生観戦してまいります!
試合の模様やバレーの試合観戦の醍醐味について、次回のコラムでたっぷりとお知らせしたいと思いますので、ご期待ください。