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PLAY HARD 蘇れ!日本男子バレー 〜北京への道〜
執筆名:山岡 恵

■第6回  小都市大会観戦レポート


2006年、日本男子バレーも新たな年を迎えます!
今回は趣向を変えて、大都市・東京とは一味違う地方大会の様子をお伝えしたいと思います。さらに、近年変更があった「バレーの基本ルール」についても、今後、豆知識の形でまとめて紹介していきます。

●バレー観戦の醍醐味は、地方の大会にあり!
2005年12月は、私にとってバレー三昧の月でした!
1ヶ月の間に4日間(1日2試合)関東各地の 体育館に通って、合計で8試合観戦してしまいました。
Vリーグの大会開催地は基本的にホーム&アウェイ方式。北は岩手県、南は宮崎県まで、全国津々浦々で試合は行なわれています。
今年を例にとると、ファイナルラウンドも含めて試合全日数は68日。そのうち東京で開催されるのはたったの8日間しかありません。意外に少ないでしょう?開催エリアを関東地方にまで広げてみても合計で12日間、全試合の5分の1強です。
つまり私が「4日間関東で観戦した」ということは、このエリアで行われる3分の1をすでに観たことになります。地方遠征が難しい私にとっては、今のところかなり満足な結果です。

近くは川崎市(といってもかなり郊外)、遠くは埼玉県の蓮田市、千葉県船橋市まで(10月の開幕戦は関東を飛び出して静岡に足を伸ばしましたが)、各地の体育館で新たに発見したこと、感じたことをお伝えします。

●ジャージ&鉢巻姿に目を奪われた!
12月17日(土)
川崎市とどろきアリーナ

NECのホームゲーム。この日はNECの男子と女子両方のチームの試合が同日・同会場で開催されました。ホームゲームはやはり派手な演出が多くて楽しい!川崎市民には抽選で無料招待があり(うらやましい!)、そのおかげか体育館は1階から3階まで程よく埋まり、試合中の大歓声が心地よかったです。
試合前には地元の吹奏楽部の演奏が爽やかに行なわれました。試合の合間には客席にプレゼントがロケット弾のような演出で投げ入れられたり、チームのPRビデオ映像が大画面で流され、選手からの一言メッセージが丁寧に紹介されました。
私が何よりも注目したのは、第2試合目に行なわれた女子チームの試合の応援です。特にNECの相手となった日立佐和の応援団の姿が…。それは気合の入ったジャージ&鉢巻のスタイル。私はとにかく目を奪われてしまいました。よくよく見てみると、おじさん団長と若者たち4〜5名&女子1名(たぶん…)の構成。試合内容も面白かったけれど、私は応援する彼らの様子に目がくぎづけで…。その音楽といえば、氣志團(きしだん)、ピンクレディーのメドレー、一世風靡セピア、などなど。そして曲にあわせて彼らは踊る、踊る!!それも、ものすごく真面目でひたむきなだけに、不思議な可笑しさを醸し出していたのです。彼らの応援に対しても、会場の観客からは拍手が送られていました。

●応援団長はなんとお笑い芸人!
12月23日(金)、埼玉県蓮田市総合市民体育館

この日連れだって観戦に出かけた友人は、初の男子バレー生観戦。現・堺ブレイザーズ監督で、かつての名選手"ガイチ"こと中垣内 祐一氏のファンです。私の脳裏には、川崎での楽しい応援団の姿が焼きついていたせいか、友人に「ガイチさんのチームの応援席で観戦してみようか?」と提案。堺xJTの一戦は、堺サイドの応援席で声援を送ることになりました。
これはNECと松下のファンを自負する私にとって初の挑戦でしたが、かなり楽しめました。というのも、堺の応援席のノリは"大阪らしさ"そのもの。なにせ応援団長を務めていたのが、知る人ぞ知る大阪芸人、中田なおきさんだったのです。それまでなら「なんかスゴイなあの応援団…」と、少し引き気味に見ていたのに、いざそこにわが身を置いてみると、自然と堺ブレイザーズの選手たちを応援している自分がいました。他の男子バレー・チームのような華やかなチア・リーダーたちがいなくとも、堺の応援にはまわりを笑いで巻き込みながら、つい応援せずにはいられなくなるものがありました。
思えば、初めて東京体育館で試合を観戦したときに座ったのはNECの応援席。その後はずっと一般の席を選んでいました。この日は同じチームを応援する多くの仲間との一体感とその楽しさを思い起こしました。
各チームはほとんどの試合で自分のチームの応援席を確保しています。お目当ての選手やチームが決まったら、応援席に座って観戦するといいですよ!選手の名前やニックネームを連呼しっ放しですから、必ず覚えてしまいます(笑)あと、サインボールが飛んでくる確率もぐっと高くなります。

●バレー大好き少年少女軍団の黄色い歓声が!
12月24日(土)
千葉県船橋市総合体育館(船橋アリーナ)
クリスマス・イブのバレー観戦です。家族や友人たちは、そんな私をどんな思いで見送ったのでしょうか…(と言いながらも、本人はまったく気にしてないのですが)。好きなことには何を言われても動じない私。わが道を行く、これは私の人生の信条ですから!(笑)
さて、はるばる来ました、船橋日大前。立派なキャンパスが駅前にそびえ立っております。そこから住宅街を抜けてしばらく歩くと、忽然と総合スポーツ施設が目の前に。
そして、おお!いたるところに小・中学生のグループが!みんな、ジャージ姿ですぐにバレーボール部だとわかる子供たちではないですか!そんな児童、生徒たちが多いとはいえ、入りは素晴らしくほっとしました(まるでその日の試合で戦う選手のように、私にはその日の観客の入りを気にする癖があります)。
会場内には、「先生方はお集まり下さい…」などというアナウンスも。学校関係者や父母などの協力で大会が運営されているのだなあ、と感じました。商売っ気を感じさせないこうした感覚もなかなかよいものです。
子供たちのお目当ては、堺ブレイザーズの杉山マルコス選手とサントリー・サンバーズの越川優選手。彼ら二人、すきあらば子供たちからのサイン攻めにあっていました。
Vリーグの試合では、試合開始時に各チームの先発メンバーたちがサイン入りボールを客席に投げ込んでくれるというファン・サービスがあります。この日、ボールが投げ込まれる時のすごい歓声といったら!(こんなにキャーキャーいう黄色い声を体育館で聞くのは、いつ以来だろう?ジャニーズの歌と踊りで始まったグラチャンの試合かなあ)などと思いをめぐらせつつ、「あんなに素直に喜んでもらえるなら、投げる選手もうれしいよね!」と、こちらも幸せな気分に。
船橋アリーナは座席も立派で、試合も観やすく、申し分ない作りでした。私と友人は「アリーナ自由特別席」という2,300円のチケットを入手。これは指定席ではありませんが、1Fのコートサイドに座ることができます。私たちは開場直後に到着しましたが、運良く前から5番目くらいの席に座ることができました。なんてお得な席!もちろん小・中学生のほかにも老若男女、様々な人がこの試合を楽しんでいましたよ。一言で言えば、家庭的で暖かい雰囲気でした。

小都市大会の良さの一つは、「地元に住む人々が作るスポーツ・イベント色が濃い」ところ。選手との距離が近く感じられるのも魅力です。

●バレーボールの豆知識(1)
【ラリーポイント制】
1999年から施行されたシステムです。サーブ権の有無に関係なく、得点が入ります。
25点先取したらそのセットを獲得し、3セット先取したチームが勝ち。ただし、第5セットまで進んだ場合のみ、15点先取となっています。
昔の「サイドアウト制(サーブ権を持たないと点が入らない)」に馴染んだ方々が現在のラリーポイント制の試合を観たら、試合があまりに早く進むのでびっくりされるかもしれません。でも、きっとすぐに慣れて、そのスピード感が心地よくなりますよ。私はセットごとに急展開をみせる"ドラマ"を観る思いで、いつも試合観戦に臨んでいます。

次回はいよいよ中盤戦に入ったVリーグの各チームの様子をお伝えします!寒い冬に負けることなく、バレーをさらに熱く語りたいと思います!!