バレーボールの豆知識(5)
ツーアタック
バレーボールでは、相手チームからのサーブを受けたチームの選手は3回以内の打数で相手コートにボールを返さなければならない。最も基本的なバレーのパターンは、レシーブ・トス・アタックの3つの連続アクションだ。
それをあえて2回で返す攻撃がツーアタック。相手チームから入ったボールのレシーブをつなぐ役割のセッターが、アタッカーにトスをあげると見せかけて、瞬時に攻撃に転じる。ジャンプトスと見せかけてアタックしたり、通常のトスと見せかけてフェイントぎみに相手コートの死角を狙う攻撃パターンなどがある。
3年前の「ワールドカップ」以来、私が応援しているセッター、阿部裕太選手が得意とする技が、この「ツーアタック」である。出場する試合では必ずこの技を繰り出すといってもいいほどだ。今回のポーランド戦でも「ツーアタック」を見事に決めるシーンがあった。
思い切りがよくないとできないとも言われているこの攻撃は、性格的に強気で上背があり、おまけにサウスポーの阿部選手にはぴったりだ。というのも、右利きだとツーアタックはフェイントのようになるが、左利きで前衛にいる場合、トスをあげると見せかけて強打でツーアタックを打てるからだ。
今回のワールドリーグでは、一度他の選手に譲った「正セッター」の座を取り返した阿部選手。彼が今回見せてくれたものは、かつての純朴な少年の如きまなざしではなく、常に気迫をこめて戦い続ける"勝負師の顔"だった。 |
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