■2007年、「Vリーグ」は「V・プレミアリーグ」へ
▲リーグ誕生から40年、公式ホームページも刷新!
1967年に第1回日本バレーボール・リーグが開催されてから、今年で40年。これを期に、これまで「第○○回Vリーグ」と呼ばれていたシーズンの名称が、「2006/07V・プレミアリーグ」と呼ばれることになった。
また、バレーボールのトップリーグの名称としての「Vリーグ」に変更はないが、1部リーグ(Vリーグ)は「V・プレミアリーグ」、2部リーグ(V1リーグ)は「V・チャレンジリーグ」という呼称に変わった。
Vリーグの運営組織である日本バレーボール機構(通称:Vリーグ機構)から発信される公式情報は、バレーボールファンにとって貴重なリソースとなっているが、第2回コラムで紹介した旧サイトは閉じられ、リニューアルされたサイトが開かれている。
新たなVリーグ機構のホームページhttp://www.vleague.or.jp/では、参加チームの紹介から様々な公式記録に至るまで、ファンが求める情報が満載だ。試合当日には、ゲームの進行状況をほぼリアルタイムでチェックできる「ライブスコア」も見ることができるようになった。
■2006/07V・プレミアリーグ レギュラーラウンド終了!
▲四強の座をめぐる熾烈な戦いと“コンピュータ”観戦
V・プレミアリーグという新たなネーミングで始まったレギュラーラウンド。今年は1月から3月までの3ヶ月間に渡り、毎週土・日と祝日に全国各地で熱戦が繰り広げられた。
試合は全8チームによる4回総当り戦。各チームが28試合を戦ったが、全112試合中約3分の1にあたる37試合がフルセットにもつれ込むという結果となった。そのせいか、例年以上に見ごたえのある試合が多かったという印象が残る。
私は神奈川、東京、山梨で開催された試合をライブで観戦し、その他はスポーツ専門チャンネルでテレビ観戦した。世界バレーの影響か、昨シーズンよりも今年はテレビで放送される試合数は増えたものの、専門チャンネルであっても全試合が放映されるには至っていない。
そのため、ひいきのチームの試合がテレビで放映されずライブでも観戦できない日は、試合が行なわれている間、パソコンの前でVリーグ機構のホームページにある「ライブスコア」を見つめ、刻々と移り行く点数の動きを追いながら、手に汗握ることもしばしば。その世界はまるでコンピュータ同士で戦う仮想空間でのゲームを見ているかのようで、それなりに不思議な面白さがあった。
しかし、私が一番好きなのは、やはり体育館でのライブ観戦!
▲今期の結果を総括する
今年のレギュラーラウンドでの順位は以下のとおり。
各チームのホームページのアドレスから、ぜひその個性あふれるチームカラーをチェックしてみてほしい。
1位:サントリーサンバーズ (23勝5敗)
2位:東レアローズ (22勝6敗)
3位:パナソニックパンサーズ (17勝11敗)
(本年より、松下電器パナソニックパンサーズからチーム名を変更)
4位:豊田合成トレフェルサ (16勝12敗)
5位:JTサンダーズ (14勝14敗)
6位:堺ブレイザーズ (9勝19敗)
7位:NECブルーロケッツ (9勝19敗)
8位:大分三好ヴァイセアドラー (2勝26敗)
昨年の覇者、堺ブレイザーズが6位、昨年3位のNECブルーロケッツが7位に転落するなど、思わぬ番狂わせが起こった。そんな中、豊田合成トレフェルサが初の4強入りを果たしている。
堺ブレイザーズは、チームの起爆剤かつムードメーカーでもある「ゴッツ」こと石島雄介選手がブラジルチームに移籍・留学していたこともあってか、昨シーズンのような勢いが見られなかった。NECブルーロケッツは主力選手たちの長引く故障による戦力不足の影響が大きかったようである。
そして、8位に終わったが、九州は大分をホームとするチーム大分三好ヴァイセアドラーがニューフェースとして登場。マスメディアでもとりあげられ、バレーファンの間では大きな話題となった。
▲病院を母体とする異色チームに注目!
昨年、旭化成のバレーボールチーム旭化成スパーキッズが廃部となった。それに伴い、2部リーグ(V・チャレンジリーグ)からV・プレミアリーグに昇格したのが大分三好ヴァイセアドラー(以下、大分三好と略す)である。「ヴァイセアドラー」とはドイツ語で「白い鷹」を意味する。
大分三好は大分県にある医療法人、三好内科・循環器科医院を母体とする。医院で働く30人ほどのスタッフのうち、約半数はバレーボール選手という異色のチームである。
選手たちは、ふだんは病院の受付、看護助手、病棟勤務等に分かれて医院で働いている。
そしてこのチームに、旭化成からベテラン選手3名が移籍した。
そのひとり、増成一志選手は監督兼セッターとして活躍しているが、なんと現在44歳!
リーグ最年長選手でもある。
そのほか30代半ばの2人、全日本での経験も豊富な南克行選手(センター)と、古田博幸選手(コーチ兼レフトプレイヤー)が加わった。
さらに、チームの両翼をになうエースには、ビーチバレージャパンでの優勝経験を持つ小川貴史選手と、アフリカ・ケニアからの助っ人外人フィリップ・マイヨ選手がいる。
メンバーの陣容を聞くだけで期待感が高まるこのチームのプレイスタイルを、ぜひともこの目でチェックしたいとシーズンの始めから考えていた。
私は大分三好の試合のうち3試合をライブで観戦した。そのうち2試合はいずれも私が応援するパナソニックパンサーズとの対戦。いずれもフルセットの大接戦だった。どちらの試合もパナソニックが勝ったが、大分三好は新人チームながら底力があるチームだと肌で感じた。マサイ族の血を引くというマイヨ選手の驚異的なジャンプ力と高さのあるスパイク、そしておそろしく細くて長い漆黒の足、独特の歩き方は一度見たら忘れられないインパクトを与える。
大分三好にはバックに大企業があるわけではない。日ごろの練習のための体育館も公営のもので、市民グループと共同で使用している。Vリーグの他チームと比べると、決して恵まれているとはいえない環境だ。それでもボールに食らいつきながら、元気に、笑顔で頑張るその姿を見れば、誰もが思わず応援したくなるはずだ。
試合展開にはまだ荒削りなところも見受けられるものの、レシーブがよく、団結力の強さを感じさせる。勢いに乗ると止められないコワさを持ち合わせている大分三好。これからが楽しみなチームだ。
次回は、4月半ばに行なわれる今シーズンの四強によるファイナルラウンド(決勝および3位決定戦)観戦の模様と、同日行なわれる40周年記念のイベントに密着したレポートをお届けしたい。
●バレーボールの豆知識(9)
ローテーション
ローテーションとは、サーブ権を獲得したチームのプレイヤーがサーブを打つ際に時計回りにひとつずつポジションを移動すること。これは6人制バレーボールにある規則で、9人制の場合にはローテーションは無い。
バレーボールの試合を見始めてから1年近く経った頃、「ローテーションってどうなってるの?」と友人から聞かれ、答えられなかったという恥ずかしい経験がある。当時はローテーションを意識して試合を見るということがなかったため、サーブの順番すら説明できなかった。
しかし今は、「このローテーションでいけば、次のサーブはあの選手だから、逆転のチャンス!」などと、試合展開を先回りして考えたりすることもしばしばだ。
セットの最初のサーバーをどの選手にするかによって、試合の流れが左右されることがままある。そういった意味でローテーションは非常に大事であり、ローテーションをセットごとに決める監督にとっては、腕の見せ所の一つでもあるだろう。
監督はセットごとにスターティング・メンバーを所定の用紙に記入し、それを副審あるいは記録員に渡す。このスターティング・ラインナップのメンバーの順番がそのままそのセットのローテーション順(サービス順)となる。
ネット越しにコート上の6人の選手を下の図のように見た場合、プレイヤーは[1]から[6]の順番でひとつずつポジションを移動してサーブを打つことになる(矢印はプレイヤーがポジションを移動する方向)。
*****ネット*****
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