映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

チーム・世界自然・野生生物映像祭

第8回世界自然・野生生物映像祭
■第8回世界自然・野生生物映像祭
■開催期間:2007年8月23日〜26日
■会場:富山国際会議場

●チーム翻訳とは ?
今年の映像祭のために当校が設けたテーマは“チーム翻訳”。新たな試みでしたが、1作品を2〜4人で担当することで、短い納期で質の高い翻訳に仕上げることが可能になりました。またお互いの原稿をチェックすることで、客観的な視点を養い、自分の原稿に生かすことができたと思います。現在は、サーバーやメールや、スカイプ、チャットなどの現代技術を駆使して、チームメンバーと密に連絡を取ることが可能。遠方の方でも問題なく翻訳作業ができるようになりました。
では、今回のチーム翻訳の作業工程を簡単に紹介いたしましょう。
●チーム翻訳の作業工程
説明会・チーム顔合わせ ※「1秒3文字、子どもにも理解しやすい字幕」など、原仁美さんの指導のもと、映像祭特有の字幕のルールを確認しました。
   
素材が到着次第、作業開始   ※当校が開発した字幕作成ソフトJICを使用。従来ならSSTがないとできないハコギリも自宅作業が可能になりました。実際に字幕を映像にのせて確認できるのは大きなメリットです。
1週間後  
チーム内で相互チェック   ※気になった点をコメントして、本人に返します。
翌日  
コメントを参考にリライト   ※メンバーの指摘をもとに、さらによい原稿になるよう見直します。
翌日  
原稿をチーム・リーダーに納品   ※リーダーが全体を通してチェック。表記や用語、つじつまが合っているかなどを確認して、原稿の調整を行います。
翌日  
他のチームのリーダーに納品   ※気になる箇所をコメントして、チームのリーダーに返します。
翌日  
コメントを元にリライト   ※チーム内で案を出し合い、推敲を重ねます。
翌日  
メンバーから選出した代表者に納品   ※気になる箇所をコメントして、再度チームのリーダーに返します。
翌日  
コメントを元にリライト   ※チーム内で案を出し合い、最終チェック。
翌日  
翻訳センターに納品   ※必要ならリライトをお願いします。こちらで修正した場合は、事実関係などに矛盾がないか翻訳者さんに最終チェックをお願いします。
   
翻訳完成 !   ※翻訳者にとっては、1枚1枚が推敲に推敲を重ねた渾身の字幕です。自分の字幕が上映された時は、感慨深く、苦労が報われる瞬間でもあります。チェッカーがさっと直してしまうことも可能ですが、リライトを重ねることで1枚でも多く、翻訳者自身の字幕を映像にのせることができます。実際の翻訳作業でも、人の原稿を見るように客観的な目でリライトを重ねると、それだけ質が高くなります。皆さんも見直しの時間は必ず取ってくださいね。
   
●原仁美さんより

推敲を重ねた分だけ字幕の質は上がる
原仁美

皆さん、翻訳のご協力ありがとうございました。担当された作品を、楽しんでいただけたでしょうか ? おかげさまで制作作業は順調に進みました。 今回は、ゆったり読むという字幕をお願いしたため、多くの情報から、どれを選択すべきか、その葛藤の連続ではなかったかと思います。また1つの作品を、数人で仕上げていただいたため、意見の統一も大変だったことでしょう。その苦労を、字幕に垣間見ることができました。その苦労のおかげで、全体的に大変読みやすい字幕に仕上がっていたと思います。ぜひ完成版をご覧になってください。お疲れ様でした !

原仁美 ( 映像翻訳者「地球映像ネットワーク」理事 日本語版制作・責任者を務める )
●担当者より

チーム翻訳の醍醐味=通常の翻訳では味わえない達成感
担当者 藤田彩乃

50名以上の翻訳者さんが関わるプロジェクトも、1つの作品を数名で協力して仕上げるのも、翻訳センターとしては初めての試みだったため、順調に進むのか私自身は少し不安だったのですが、皆さんが真剣に取り組んでくださったおかげで、すべてが順調に進みました。皆さんのやる気に何度、励まされたことか…。2週間にわたる過密スケジュールを、こなしてくれた50名の優秀な翻訳者さんたちに、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

そもそも翻訳は、1人部屋にこもって黙々と作業を続ける孤独な作業です。時間と自分との闘いに没頭してしまいますし、特に翻訳を始めたばかりの時は行き詰ってしまいがちです。しかし、同じ作品に一緒に取り組んでいる仲間がいると、どうしてもいい訳が思いつかなかった時にメンバーの代案に助けられたり、メンバーの存在そのものが励みになったりすると思います。
また他の人の原稿をチェックすることで、自分の原稿も、客観的な視点で見られるようになったのではないでしょうか。他の人の原稿からいい点も悪い点も学べ、自分の原稿に生かすことができると思います。まさに切磋琢磨。翻訳を学ぶには絶好の機会です。

大変なことも多かったと思いますが、翻訳者さんの頑張りで、すばらしい翻訳に仕上がりました。本当にチームワークの賜物です。8月の映像祭で皆さんの翻訳とお名前がスクリーンに映し出されるのが楽しみです。
●翻訳者さんの生の声をご紹介 !
メンバー全員で力をあわせ、1つの作品を仕上げた全19チームをご紹介します。
チーム翻訳ならではの苦労話や感動秘話などをお楽しみください。
チーム名をクリックすると詳細が見られます。
チーム翻訳 ( 全19チーム )