原題 : DMZ - The Boundry of Wilderness
邦題 : 非武装地帯 〜豊かなる自然〜
尺 : 59分
チーム名 : キバノロズ
メンバー : 井上智恵 ( リーダー) / 勝見由起子 / 下田節子
あらすじ
朝鮮半島を南北に分断する軍事境界線。そこからそれぞれ南北に2キロずつ後退した空白地帯、いわゆる非武装地帯は、今や自然の宝庫となっている。休戦協定から約50年経ち南北の対立状態が続く一方、区域内の人の立ち入り制限が、皮肉なことに野生動物の聖域となっている。そこには魚から哺乳動物まで数多くの絶滅危惧種や保護野生動植物が生息。境界線近辺での緊張の中、鳥や魚は自由に南北を行き来し、地雷原にはタヌキやゴーラルが出没する。厳しい冬が終わり春になると新しい命が芽吹き、さまざまな動物がこの地を訪れる。夏が終わると彩り豊かな秋がやってくる。非武装地帯の豊かな自然や動物は移り変わる四季の中でいくつもの表情を見せる。
翻訳者さんの声
< 井上智恵さん >
1本の作品を数人で仕上げるのは初めてでしたが、非常に楽しく作業をさせていただきました。表記や調べ物などについて相談しながら、頑張ろうと励まし合える存在がいることが、どれほど心強いかを実感しました。
原稿のチェックは、大変勉強になりましたが、難しさも痛感しました。違和感を覚える箇所に対して、修正が必要なのか、単に主観的な引っかかりなのか、判断に迷うことも多かったです。自分の中での基準があいまいなことが原因だと思うので、正しい日本語の感覚をもっと養わなければいけないと思いました。
< 勝見由起子さん >
私たちのチームは作業を進める上でのコミュニケーションを効率的にとることができました。表記をどうやって統一するべきかから始まり、直しを直接入れるべきか否かまで、ありとあらゆることをメールで連絡を取りあって作業を進めて行くうちに、チームとしての連帯感が生まれたように思います。いつもは孤独な作業ですが、こうしたチームで1つの翻訳をするのも楽しいものだと思いました。
また、他の方の原稿のチェックが、こんなに難しいものだとは思いませんでした。字幕を読んでいて違和感があっても、どこがひっかかるのか分からなかったり、よくよく考えると私の直しよりもオリジナルの訳の方が良かったのかもしれない、など悩みは尽きませんでした。また、他の方からのチェックやアドバイスは、とても勉強になりました。ひとつの訳が頭にこびりつき、その訳にこだわっていたときに、客観的なコメントや代案をもらい、目からうろこが落ちるような思いもしました。
< 下田節子さん >
チーム全員の作業時間帯が主に夜間だったため、深夜作業中に質問してもすぐにメールで返事が返ってきたのでお互いに助かりました。短い期間中に作業する場合、すぐに連絡が取れること、お互いに取りやすい方法が分かることは大事だと感じました。
内容的には、一見ナレーションが少なくてさほど難しくないかも? と思いましたが、作業を進めるうちに、短いナレーションでしかも前後に間がある場合、ハコからハコの意味が通じるように訳出してくのはとても難しいことが分かりました。私が担当した部分は動物たちの紹介に加えて、最後のまとめの部分だったため、全てを総括するようなシメの言葉を考えるのに苦労しました。抽象的になりすぎない言葉を考えると、どれも似たような感じになってしまい、ボキャブラリーを広げる努力をしなければ…と感じました。
普段はなかなか他の人の原稿をチェックする機会がないので、とてもためになりました。それぞれのクセがあって、それが分かってくるとチェックもしやすかったです。自分のボキャブラリーにはない言葉や、自分では思いつかないような指摘をされると、客観的な視点の重要性を改めて感じました。
チーム翻訳 ( 全19チーム )