映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

チーム・世界自然・野生生物映像祭

翻訳者さんの生の声をご紹介!
メンバー全員で力をあわせ、1つの作品を仕上げた全19チームを紹介します。
チーム翻訳ならではの苦労話や感動秘話などをお楽しみください。
翻訳チーム3:クロハゲワシ
原題 : GIANT WINGS: THE BLACK VULTURE
邦題 : 大いなる翼 〜クロハゲワシ〜
尺 : 52分
チーム名 : クロハゲワシ
メンバー : 金関いな ( リーダー ) / 高崎文子 / 後藤由美
あらすじ
クロハゲワシは絶滅の危機にひんした最大の猛禽類。トルコには、世界に1万のつがいがいるうち約100組が生息している。移りゆくトルコの四季の中でのクロハゲワシのくらしぶりを丁寧に追い、その生態や特徴、現状を明らかにした作品。
翼を広げると3メートルにも達する堂々とした体つきだが、狩りをせず死肉を食べるクロハゲワシ。他の動物や仲間との厳しい生存競争、つがいで協力して行う営巣、抱卵、子育ての様子、ヒナの成長や若鳥が巣から飛び立つまでの過程を見ることできる。また、上昇気流を利用し空中をゆっくり舞うソアリングのメカニズムも明かされる。大きな翼で悠々と飛ぶ姿は美しく、トルコの自然の景色もすばらしい。
翻訳者さんの声
<金関いなさん>
3人が実際に顔を合わせたのは、説明会の時のほんの30分ほどで、あとは毎日大量のメールのやり取りをして作業しました。それなのに、最後はまるで団体競技のスポーツで優勝した時のような一体感と充実感がありました。
「私たちのメールでのやり取りをまとめれば『電車男』ならぬ、『クロハゲワシ女』たちの感動ストーリーができるよね」と話していたほどですが、残念ながら、これがドラマ化されることはないでしょう…。でも、せっかくですので、ある晩のやり取りのほんの一部をご紹介します。

12:28AM  字幕233 & 234、いいです ! ○○さん、すごい !
12:30AM あ、いいですね、すごい、すごい !
12:31AM これに決まりですね。
12:32AM それでいきましょう !
12:32AM 今、231から237までを通して見てみました。すごくよくなりましたよね ! これなら誤解しようがないんじゃないかしら ! ○○さん、ホントすごいです !
12:36AM うるうる(感涙)。××さん、△△さんこそ、すごいです。ありがとうございます〜。魔の233 & 234にハマった時は抜けられないと思いましたが、解決してよかったです〜。みんなの力をあわせると強いですね。
〜 ( 中略 ) 〜
1:08AM ここも解決 ! すごい ! 完璧です。決まりですね !
1:11AM やったぁ〜、決まりです !!! 今お2人が目の前にいらしたら、抱きついてました ! 本当にありがとうございました (うるうる)。
1:13AM すばらしいわ〜。こちらこそありがとうございました。うるうる。グループ翻訳ってすごいですね。感動〜。
普段の翻訳作業は、自分との闘いという感じですが、今回はチームメートと協力して字幕を作っていけたので、とても心強く、いい経験となりました。
< 高崎文子さん >
3人のメンバーの顔合わせは1度きり、しかも1人とは「初めまして」と言葉を交わしただけで、それ以降はメールだけのやりとりでした。最初は正直なところ「どうなるんだろう…」と不安いっぱいで始めた作業でしたが、1人の作業ではとても望めない仕上がりだったと思います。お互いに率直な指摘を出し合って、納得できないところはとことん話し合える仲間に恵まれたことを本当に感謝しています。

他の方のチェックでは、「人のミスにはよく気が付くのに、自分のミスは気付かないものだな」と痛感しました。それだけに、明らかな誤訳ではなくとも、第三者が見て分かりにくい部分を指摘してもらえたのは有り難く、勉強になりました。自分の担当箇所に何時間も没頭していると、一歩引いて客観的な視点で見ることがなかなか難しく、煮詰まってくることが度々でしたが、そんなときにメンバーの意見ひとつで、パッと視界が開ける経験を何度もしました。

修了したばかりの段階で、チーム翻訳の機会があったことは、絶好の学びの場となりました。ハコ切りの経験があまりなく自信がなかったのですが、すでにお仕事をされているメンバーに細かい具体的なアドバイスをもらえたことも、収穫のひとつです。何しろ素晴らしいメンバーに恵まれてラッキーでした !
< 後藤由美さん >
チーム翻訳は本当に楽しかったです。特に最終の提出前に、メンバー全員で訳を練り直したりリライトした時は、抜群のチームワークで作業ができたと思います。まるでバレーボールの試合をしているかのようでした。誰かがトスを上げ ( いいヒントや語彙を考えついて提案する )、別の一人がトスを上手に受けスマッシュを決める ( ヒントを参考にして、ピッタリの字幕を思いつく )、といった感じで感動的なフィナーレを迎えられました。機会があればまた、やってみたいです。

また、実践コース修了後はなかなか他の方の原稿を見られることはないので、今回は本当に勉強になりました。

チーム翻訳 ( 全19チーム )