映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

チーム・世界自然・野生生物映像祭

翻訳者さんの生の声をご紹介!
メンバー全員で力をあわせ、1つの作品を仕上げた全19チームを紹介します。
チーム翻訳ならではの苦労話や感動秘話などをお楽しみください。
翻訳チーム10:両手に花
原題 : WILD DOG DIARIES
邦題 : ドール犬の日々
尺 : 47分
チーム名 : 両手に花
メンバー : 鈴木純一 ( リーダー ) / 平田綾子 / 青木三枝子
あらすじ
“ドール”とはインドに生息する野生のイヌ。この作品は、写真家クルパーカーがガイド、ボンマと追跡した群れのメス、カマーディに焦点を当てて撮影された観察記録である。この記録から、私たちが今まで知ることのなかったドールの生態が明かされる。
イヌとは信じ難いほど残忍で巧妙なドールの集団狩猟は、他の動物を圧倒している。しかし、獲物を横取りする人間、仲間の離脱と死、捕食動物の危険と隣り合わせの出産と子育てなど群れを取り巻く環境は厳しい。群れを追っていく中で、いつしか2人とカマーディの間に信頼関係が生まれる。そして野生に生きるカマーディのたくましさは、彼らだけでなく見る者全てに感動を与えるだろう。
翻訳者さんの声
< 鈴木純一さん >
作業中のメンバー同士でのやりとりはメールのみでした。でも事前に説明会に参加して同じチームのメンバーとお会いすることができたので、まったく面識がないまま作業するのと比べて、メールでの連絡、作業もやりやすかったと思います。
感動したのは、チーム内でチェックをすることで、自分では気づかなかった点を教えてもらえたことです。指摘された点をリライトすることで、自分の字幕がよくなったと実感できました。

印象に残っているのは、動物の数の数え方です。今回チームで担当したのは、ドール ( アカオオカミ ) の生態を撮った作品でした。そのドールを数える時、“匹”か“頭”なのかで迷いました。動物の数え方をネットで調べると、「両手で抱きかかえられる動物は“匹”、それ以上大きいものは“頭”」とのことでした。 ドールは全長約1メートル。両手で抱えられる大きさだろうか? 気になったので、日本でドールを飼育している動物園に電話をしてみました。
「そちらではドールを数える時は匹ですか? 頭ですか? 」と聞くと、
「どちらでもいいと思います」との答え…。
ドールを飼育している別の動物園のホームページでは、ドールは“頭”の表記。また、図鑑でもドールの数え方は“頭”となっていたので、最終的には“頭”にしました。それまで動物の数え方について深く考えたことがなかったので、苦労と言うより、面白いなと思いました。

今回初めて動物のドキュメンタリーを担当させていただきました。他のチームのチェックもさせていただきましたが、今まで知らなかった生き物の様子が分かったり、厳しい自然で生きる姿に圧倒されたりと、どれも面白い作品ばかりでした。また、チームでの作業も勉強になったので、またグループ作業をしてみたいと思いました。またこのような機会があれば、よろしくお願いします。ありがとうございました。
< 平田綾子さん >
私のチームは3人でした。そのうちの1人が基礎Iの時に同じクラスだった方で、思いがけず再会できて嬉しかったです。1つの作品を共に訳せる時が来るとは思っていなかったので、びっくりしました。たくさんの方にチェックをしていただき、リライトを繰り返すという作業も、色々な方の意見を聞くことができて、大変勉強になりました。

私はJICを半年間ほど、かなり使っていますが、とても使いやすいと感じています。パソコン上で自分の字幕を映像にのせて作業できるのは、とても楽しいです。ずっと使い続けているので、私はもうJICなしでは映像翻訳ができないのではないかと、危機感を感じるほどです。今後もますます活用していきたいと思っています。 翻訳して終わりではなく、人の原稿をチェックしたりリライトしたりの作業が毎日続くのは、思った以上に大変ではありましたが、とても勉強になり、充実していました。またこのような機会があれば、ぜひ参加させていただきたいです。
< 青木三枝子さん >
始める前は、一体どのように作業が進んでいくのだろうと不安でしたが、始めてみると慌てることなく意外と穏やかに進んでいったため、取り越し苦労でした。
また、ほかの方の原稿を客観的にチェックすることで、同じ作品に携わっている自分の原稿を見直す際に役に立ったと思います。またチェックをしてもらった時も的確なコメントをいただけました。納品までに何回ものチェックを経ましたが、相反するコメントをもらったこともありませんでした。自分が気付かなかったことを指摘され、今後仕事をしていく上で自分がどんな点に注意を払うべきか勉強になりました。

チーム翻訳 ( 全19チーム )