ランナー 奇跡へのチケット

明星大学 特別先行上映会/UNHCR WILL2LIVE パートナーズ 特設サイト

あなたは、これほどまでに
故郷を想ったことはありますか――

上映会について

明星大学 特別先行上映会/UNHCR WILL2LIVE パートナーズ

『ランナー 奇跡へのチケット』は南スーダン出身で難民でもあるグオル・マリアルが、祖国のために強い決意と国民の期待を背負ってマラソン選手として走り続ける姿に迫ったドキュメンタリー映画です。作品の日本語字幕は、明星大学国際コミュニケーション学科の授業の一つである「映像翻訳」を受講している学生が、プロの映像翻訳者とともに作り上げたものです。オンラインでの実施となった前期講義で字幕翻訳の基礎を学び、夏休みの集中講義期間に22名の学生一人ひとりが担当部分を翻訳しました。11月のオンライン上映会も、運営・企画・告知まですべて学生が担当します。

上映作品

『ランナー 奇跡へのチケット』

開催日時

2020年11月28日(土)

上映時間

13時〜15時(予定)

開催方法

オンライン(Zoom)

参加料

無料

主催

明星大学 国際コミュニケーション学科「映像翻訳」

後援

国連UNHCR協会

※上映会の詳細・申込方法などは後日、当ページやSNSにアップします。


作品について

『ランナー 奇跡へのチケット』

激しく長い内戦が続いたスーダンに生まれたグオル・マリアルは、内戦の影響で幼い頃に家族と離ればなれになる。生き残ることに必死な毎日の中、グオルは難民認定を受け、アメリカに渡ることに。アメリカで高校に入学したグオルは、マラソンという競技を知って才能を開花させ、数々の記録を残していく。やがて、スーダンから独立を果たしたばかりの祖国・南スーダンの代表としてオリンピックに出場することを望むが、多くの壁がグオルの前に立ちはだかる。


2021年劇場公開予定/配給:ユナイテッドピープル
2020年/アメリカ/英語/88分/カラー/16:9
フェアホープ映画祭2019最優秀ドキュメンタリー賞受賞
ローンスター映画祭2019最優秀ドキュメンタリー賞受賞

監督・プロデューサー

ビル・ギャラガー

脚本・編集

ビル・ギャラガー/エリック・ダニエル・メッツガー

出演者

グオル・マリアル


「映像翻訳」とは?(教員より)

概要

明星大学人文学部国際コミュニケーション学科の通年科目である「映像翻訳」は、「映画やテレビ番組における映像翻訳の手法を学び、自らの手で映像作品に字幕を施すこと、さらには、その映像翻訳作品を観客に鑑賞してもらうための上映会を開催すること」を目的とする講義です。指導はプロの映像翻訳者を育成する日本映像翻訳アカデミーの講師・スタッフでもある非常勤講師5名が輪講形式で担当しています。


本講義は、2014年度の開講以来、毎年度、1年生から4年生までの合計20~30名の学生が履修。「海外の英語作品に日本語字幕を施すスキルの習得と実際の作業(前期)」、「映画祭に出品される海外ドキュメンタリー映画に日本語字幕を施す作業(夏期集中講義)」、及び「夏期集中講義で字幕を施した作品の自主上映会の企画・運営・告知活動(後期)」に取り組んでいます。加えて、後期(上映会終了後)には、「日本のテレビ番組に英語字幕を施すスキルの習得と実際の作業」も行います。


これらの講義カリキュラムは、日本映像翻訳アカデミーが行っているプロの映像翻訳者養成カリキュラムを基に、翻訳の基本的な手法、字幕翻訳のルール、映像作品の解釈法、日本語表現、英語表現(後期)を体系的に習得することを目的に組まれたものです。


※2019年度より、講義名が「映像翻訳フィールドワーク」から「映像翻訳」に変更になっています。

2017年度の講義の様子。「字幕制作ソフト」を使用し、プロの映像翻訳者と同じ環境で翻訳に取り組む。



PBL(Project-Based Learning)を採り入れた講義

本講義の翻訳作業がもつ最大の特長は、「スケジュールに従って、一般社会で実際に鑑賞される作品に仕上げる。観客(視聴者)に評価される」という点です。学生たちは、与えられた期限のなかで、出会った作品に描かれた異文化の価値観や世界観を解釈し、セリフやコメントを字幕の実務ルールに則った手法でわかりやすい表現に置き換え、観客(視聴者)に示さなければなりません。


それは上映会の企画・運営・告知活動においても同様です。講義の成果発表にとどまるのではなく、多くの観客(視聴者)に参加してもらい、満足感を得てもらわなければなりません。学生たちはそのために、演出、ゲストの選定や交渉、告知活動のための記事執筆、動画制作などすべてにおいて、実社会との繋がりを強く意識しながら活動します。その点で、上映会の成功に向けての活動は一種のインターンシップと言うこともできるでしょう。


このように、「一般社会の実務プロジェクトに準じたゴールが設定されていること」が本講義の基軸に据えられています。そのため、作業計画の立案や個々人の役割と責任の明確化など、ビジネス社会で求められるスキルや意識の習得につながる指導を心掛けています。


上映会の意義

今年度の上映会には、3つの側面があります。1つめに、難民をテーマにした作品を上映する、国連UNHCR協会後援のイベントであること。2つめに、オンラインの講義を経て開催されるオンラインのイベントであること。そして3つめに、劇場公開作品の先行特別上映会であることです。


1. 難民をテーマにした作品を上映する、国連UNHCR協会後援のイベント

今回の上映会は、「UNHCR WILL2LIVEパートナーズ」の上映会として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動を支える日本の公式支援窓口である国連UNHCR協会の後援を受けて開催されます。「UNHCR WILL2LIVEパートナーズ」は、国連UNHCR協会が主催し、映画を通して難民問題への理解とポジティブな共感を広げる「UNHCR WILL2LIVE Cinema」(旧・UNHCR難民映画祭)の取り組みに賛同する学校や企業が行う上映イベントの総称です。


講師陣の本務先である日本映像翻訳アカデミーでは、「UNHCR WILL2LIVE Cinema」の主旨に賛同し、毎年、難民をテーマにしたドキュメンタリー作品の翻訳にボランティアで協力してきました。今回の『ランナー 奇跡へのチケット』も国連UNHCR協会から翻訳依頼を受けたもので、「映像翻訳」を履修する明星大学生とプロの映像翻訳者が分担して日本語字幕をつけています。


アフガニスタン、シリア、ロヒンギャなど、世界では今も難民・避難民の問題が絶えることがありません。そのうえ、今ではコロナの感染危機が、厳しい環境下で避難生活を強いられている難民にも及んでいます。「映像翻訳」の講義では、学生たちは作品の翻訳や上映会開催のため、映像に映し出された世界に長時間向き合い、そこで描かれている出来事や作品の背景を観客(視聴者)に伝えるために知恵を絞り、工夫を凝らします。


世界で今まさに起きている問題を深く理解し、異文化の事情やまだ見ぬ世界に対する興味や疑問を抱く。そして、それを自分事として捉え、他者に伝えるためのコミュニケーション方法を模索する――。これらは「映像翻訳」ならではの活動と言えるでしょう。


2. オンラインの講義を経て開催される、オンラインのイベント

コロナウィルス感染防止措置として、現在は多くの大学でオンライン授業が導入されています。「映像翻訳」も今年度は、前期・後期はZoomを使用した全面オンラインでの講義、夏休み期間の夏期集中講義のみ対面とオンライン併用での講義となりました。また、今回の上映会もオンラインで開催し、それに向けた学生たちの企画や告知活動などもすべてオンラインでコミュニケーションを取りながら進めています。


ほとんどの学生が初めて経験する大学の講義・イベントなどの全面オンライン化は、教育効果や学生のモチベーション維持などの面で課題も少なくなく、その是非が大きな注目を集めています。その一方で、コロナ禍の終息が見えない状況では、オンライン化は当面の間、続くことが見込まれます。


「映像翻訳」においては、すでにオンライン中心とした前期・集中講義を経て、『ランナー 奇跡へのチケット』の日本語字幕を完成させました。また、この特設サイトでも垣間見えるように、上映会の成功に向けて学生たちは活発に活動を続けており、現時点においてもすでに大きな成果を挙げています。上映会では、作品上映の他にも学生発表やゲストスピーチなどの企画も進んでおり、オンラインでの講義やイベントにおける可能性を大いに感じさせる上映会になるはずです。ぜひ上映会で、学生たちの活動の成果や教育効果をご覧ください。


3. 劇場公開作品の先行特別上映会

『ランナー 奇跡へのチケット』は、2021年にユナイテッドピープル株式会社の配給で劇場公開されることが決定しています。作品では難民であるマラソン選手がオリンピック出場を目指す姿を描いており、2021年に開催が延期された東京オリンピック・パラリンピックにも関連して公開時には大きな反響を呼ぶことでしょう。


今回の上映会は、その劇場公開に先立つ特別上映会でもあります。今回の上映会と同じく、劇場公開時にも、「映像翻訳」を履修する明星大学生とプロの映像翻訳者が分担してつけた日本語字幕が使われる予定です。自分たちが手掛けた日本語字幕が劇場で公開され、大勢の方の目に触れる――そのことは履修した学生たちにとってはもちろん、翻訳や英語学習に関心を持つ学生にとって大きな励みとなるはずです。作品の内容とあわせて、字幕の出来栄えにも注目してみてください。

2019年度上映会の様子。ゲストに認定NPO法人難民支援協会の伏見和子さんをお招きし、学生とトークを行った。


問い合わせ先

明星大学国際コミュニケーション学科「映像翻訳」講師
日本映像翻訳アカデミー 学校教育部門
桜井徹二
tetsuji○sakurai★h.meisei-u.ac.jp
※上記の「○」を「.」に、「★」を「@」に置き換えてください。

Facebook

Instagram