気ままに映画評

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『デス・プルーフ in グラインドハウス』by 湯原史子(2006年4月期実践コース修了)

カート・ラッセル VS スタントガール


なんとも嬉しい"「B級」温故知新映画"が公開されました。
デス・プルーフ(耐死仕様)を施した愛車で無差別殺人を繰り返す男と、その標的となってしまった女性たちの攻防が描かれた作品です。前半では主人公の1人であるスタントマン・マイクの極悪非道ぶりや、愛車のデス・プルーフたる由縁が執拗にかつ無情に描かれます。後半に入ってスタントマン・マイクは新たな標的を見つけて目的を果たそうと試みますが、今度は相手が一筋縄ではいかない女性たちだった...という展開。ストーリーも見事なまでに「B級」的な荒唐無稽さを踏襲していて、観る前からワクワクしてしまいます。
「B級」とは言っても、娯楽映画としての質は低いどころか第一級品。何といっても主演は『ポセイドン』のカート・ラッセルです。過去の栄光にすがって生きるスタントマンを、衝撃の結末にも同情の余地を残さないほど気持ち悪く演じきっています。後半の女性陣には、「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントを担当したゾーイ・ベル、「レント」のトレイシー・トムズが出演。アクションシーンでは惚れ惚れするようなカッコ良さを見せてくれています。最大の見所といえば、カート・ラッセルと彼女たちのカー・チェイスに尽きるのではないでしょうか。
監督カラー満載で大満足の一作となりました。ただし若干ながら残酷描写もありますのでホラー系が苦手な方には不向きかもしれません。タランティーノファンならずとも「B級」調がお好きな方ならビール片手にぜひ楽しんでもらいたい作品です。