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アンジェリーナ・ジョリー主演映画『ソルト』
一流のクリエイター陣が生み出したアクション大作を見逃すな!

                                                   Text by 鈴木純一

ソルト1.jpgCIA職員であるイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、突如現れた謎の男の密告でロシアのスパイだと疑われてしまう。追跡を逃れるため、ソルトは知力と体力を駆使し、トラックの屋根に飛び乗り、ビルの壁をよじ登って窮地を切り抜けようとする...。

ここから物語はハイスピードで展開していくが、ソルトの目的は終盤まで明かされないため、最後まで緊張感が持続する映画になっている。

撃たれても立ち上がり、爆発に吹き飛ばされても戦い続ける主人公の姿は、観る者にも痛みが伝わってくる。また実際、激しいアクションのためにアンジェリーナ・ジョリーは負傷しながら撮影を続けていたそうだ。

しかし『ソルト』の魅力は、アンジェリーナ・ジョリーの熱演だけではない。本作品は、優秀なクリエイター陣が周囲を固めているのだ。

監督のフィリップ・ノイスは『パトリオット・ゲーム』などの作品をはじめ、アクションを得意としている人物なので、『ソルト』の演出には適任だ。また、脚本を書いたカート・ウィマーは監督もこなす才人で、これまでにも『リベリオン』(隠れたアクション映画の傑作)や『ウルトラヴァイオレット』といった作品において、たった1人で巨大な組織と戦う主人公の姿を描いてきた。これは、孤独に戦う設定の主人公『ソルト』と共通している。

さらに本作品の息もつかせぬ展開に貢献した人物として、編集のスチュアート・ベアードの存在も大きい。ベアードは『リーサル・ウェポン』、『ダイ・ハード2』の編集を手がけたベテラン編集者で、ハイジャック・サスペンスの秀作『エグゼクティブ・デシジョン』の監督も務めている。

『ソルト』はアンジェリーナ・ジョリーの体当たりの演技と、数々のアクション映画を手がけてきたクリエイターたちが結集し、生み出した秀作なのだ。これで面白くないわけがない。優れたアクション大作は、大画面で観なくては作品に対して失礼にあたる。『ソルト』は、ぜひとも劇場で観ることをお勧めする。