気ままに映画評

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『ブーリン家の姉妹』 by 松崎裕美子(2004年10月期実践コース修了)

時代を超える"女のしあわせ"探し


舞台は16世紀のイギリス。それは、嫁ぐことと世継ぎを生むことだけにしか"女のしあわせ"はないとされていた時代である。
男勝りに社会的成功を求めた姉アンと、平凡で温かい家庭を築くことを求めた妹メアリー。一見するとこの姉妹の生き様はひどく対照的なようだが、実はどちらも、結婚&出産を通して、ただ純粋に"しあわせ"になることを夢見ていた女であったという点は同じなのだ。
むしろ、己が信じる道をひたすらに歩み続けた2人のたくましい姿を振り返れば、さすが姉妹!とうなずかされる。
劇中のメアリーのセリフにもあるように、2人はまさに"1人の人間(女)が2つに分かれたよう"なものなのだ。
そして、時は流れて21世紀の日本。社会的成功も、あたたかな家庭もどちらも欲しい! という欲張りなわたし達は、この姉妹のどちらに対しても感情移入しないわけにはいかず、2人の姿を追いかけて物語に引き込まれてしまう。
はてさて、このラストに"女のしあわせ"をどう考える?