発見!今週のキラリ☆

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2007年8月 アーカイブ

Vol.13 「炭酸?いや、アイスコーヒーでしょ!」 by 柳原 須美子


8月のテーマ:涼

皆さん、"夏といえばコレ!"というアイテムをお持ちですか?
猛暑を"乗り越えるため"ではなく"楽しむため"のアイテム。

去年までの私は"ああ、今年もまた夏が来てしまったのね..."と、夏そのものを受け入れられずにいました。クーラーのきいた部屋の中で"テクノロジー最高!夏よ、一刻も早く過ぎ去れ"とブツブツつぶやいていたものです。不気味ですね。でも事実です。

そんな風に、夏に対して消極的な態度しかとれなかった私ですが、今年から晴れて"夏、大好き人間"に生まれ変わることができました。きっかけは友人Bがブログに綴った一節。ここで少しご紹介しましょう。

「暑い夏には涼しい音楽を。外から帰ってきたら、とりあえずシャワーでも浴びよう。シャワー中はクーラーで部屋を冷やしておく事を忘れずに。あ~スッキリした!涼しいね部屋!それじゃあ次にコップに氷を入れて、炭酸でも。いややっぱりアイスコーヒーの方がいいかな。」

私はこの一節に度肝を抜かれました。友人Bは夏を楽しんでいる!しかもさりげなく。同じ季節を生きているのにも関わらず、この違いは一体何なんだと...。

私が何よりも魅かれたのは"アイスコーヒー"のくだり。"コップに氷を入れ、アイスコーヒーを注ぐ"というシチュエーションに妙にグッときてしまったのです。それまでは"コーヒーを冷やして飲むなんて、邪道だわ!"と思っていました。しかしいきなり悟ってしまったのです。"夏を楽しむためのアイテムはこれだ"と。

今年の私は、もう夏を呪ったりなんかしません。今の私にとって、夏の暑さはアイスコーヒーを楽しむためのスパイス。暑くなきゃ美味しくないんですよ、アイスコーヒーは。

今年はアイスコーヒーのお陰で夏を楽しむことができそうです。でも、秋が来たらアイスコーヒーとはしばしのお別れ。さて、秋はどうやって楽しもうかな...。巡る季節を彩ってくれる"アイテム"を、これから少しずつ増やしていけたらと思います☆キラリ。

Vol.14 「翻訳と編集のクロスポイント」 by 丸山 雄一郎


8月のテーマ:涼

やっと涼しく感じられるような気候になってきましたが、皆さん体調管理は万全ですか?
発見!「キラリ☆」は、編集部門リーダーの丸山がお届けします。

今回は僕がリーダーを務める編集部門の話をちょっとだけさせていただきます。編集部門では雑誌、WEBなどの記事の制作を行っています。今までにもメールで報告しているので、知っていただいている方もいらっしゃると思いますが、編集に関わっているメンバーは全員、本校の修了生、受講生です。メンバーは企画、リサーチ、取材、撮影、入稿、校了といった編集という仕事のほとんど全ての業務を経験し、翻訳者という肩書きの他に編集者、ライターというスキルを身に付けていきます。

編集部門に新しいメンバーが加わるときに必ず僕がする話があります。

それは、「編集者、ライターとして活躍できるなら、必ず翻訳者としても活躍できる」という話です。翻訳者という仕事(他言語から日本語への翻訳の場合)は、日本人に向けて(もちろん日本語を理解できる外国人も含みます)、日本語で言葉を作る仕事です。一方、編集者、ライターも日本人に向けて、日本語で言葉を作り出すのです。つまり細かな作業や内容は違いますが、仕事の本質は同じだと僕は思っています。

言葉を選ぶという作業は、本当に難しく、神経を使う作業です。今までに僕も何度、投げ出したくなったことか(笑)。でも言葉を作りだす作業に向かうとき、常に言葉に対して繊細な思いを持って望めば、きっと良い結果につながると思います。

街の風にも少しだけ涼しさが感じられるようになりました。仕事や課題でヒートアップした頭は、外に出てクールダウンさせましょう。そしてまた言葉に真摯に向かい合いましょう。