発見!今週のキラリ☆

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Vol.14 「翻訳と編集のクロスポイント」 by 丸山 雄一郎


8月のテーマ:涼

やっと涼しく感じられるような気候になってきましたが、皆さん体調管理は万全ですか?
発見!「キラリ☆」は、編集部門リーダーの丸山がお届けします。

今回は僕がリーダーを務める編集部門の話をちょっとだけさせていただきます。編集部門では雑誌、WEBなどの記事の制作を行っています。今までにもメールで報告しているので、知っていただいている方もいらっしゃると思いますが、編集に関わっているメンバーは全員、本校の修了生、受講生です。メンバーは企画、リサーチ、取材、撮影、入稿、校了といった編集という仕事のほとんど全ての業務を経験し、翻訳者という肩書きの他に編集者、ライターというスキルを身に付けていきます。

編集部門に新しいメンバーが加わるときに必ず僕がする話があります。

それは、「編集者、ライターとして活躍できるなら、必ず翻訳者としても活躍できる」という話です。翻訳者という仕事(他言語から日本語への翻訳の場合)は、日本人に向けて(もちろん日本語を理解できる外国人も含みます)、日本語で言葉を作る仕事です。一方、編集者、ライターも日本人に向けて、日本語で言葉を作り出すのです。つまり細かな作業や内容は違いますが、仕事の本質は同じだと僕は思っています。

言葉を選ぶという作業は、本当に難しく、神経を使う作業です。今までに僕も何度、投げ出したくなったことか(笑)。でも言葉を作りだす作業に向かうとき、常に言葉に対して繊細な思いを持って望めば、きっと良い結果につながると思います。

街の風にも少しだけ涼しさが感じられるようになりました。仕事や課題でヒートアップした頭は、外に出てクールダウンさせましょう。そしてまた言葉に真摯に向かい合いましょう。