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Vol.16 『マイ・ガール』 by 藤田 奈緒


9月のテーマ:自分の生き方に多大な影響を与えたキラリ&映画

記憶に残る印象深い映画と言ったら、皆さんはどの作品が頭に浮かびますか?例えば大失恋した時に観て大泣きした映画、悩んでいる時期に観て救われた映画、それとも人生で初めて観た映画でしょうか?

ちなみに私が初めて劇場で観た映画は『ネバーエンディング・ストーリー』。小学校1年生だった私は字幕の漢字が読めず、隣に座っていた母親にウィスパリングしてもらった記憶があります。静かな映画館の中でささやき続ける母と娘...。ちょっと迷惑だったでしょうね(笑)

さて、今日ご紹介する映画『マイ・ガール』は、私が英語の勉強に夢中になるきっかけとなった作品、言うならば映像翻訳という世界に興味を持つきっかけとなった作品です。(当時はもちろん"映像翻訳"という言葉は存在せず、大御所翻訳者の方のお名前を意識していた程度ですが)

当時私は中学に入学し、英語を習い始めたばかり。教育テレビの『フルハウス』で描かれる"アメリカ人の生活"に憧れ「ピーナッツバターサンドをお弁当に持って行きたい」と母親にせがむような子でした。

『マイ・ガール』は『ホーム・アローン』で既に大人気だったカルキン君の最新作ということで気軽に観に行ったのですが、ただのキッズ映画を超えた内容の深さにぐっと心を掴まれてしまいました。幼なじみのベーダとトーマスJの友情&淡い恋心を描いた作品で、原作は私が初めて読破した洋書でもあります。

セリフを暗記するほど繰り返し観ましたが、中でも印象だったのがこのやり取り。主人公ベーダが父親の恋人シェリーにちょっとイタズラするシーンです。

Vada : Hey Shelly, like seafod?
Shelly : Why?
Vada : "See food."

一歩間違えたらただのオヤジギャグ!?でも13歳の私は英語ってなんかシャレてる~と深い感銘を受けたのでありました。字幕処理の仕方が気になる方は、本編を楽しむついでにチェックしてみてくださいね。

皆さんにもこんな思い出の映画、ありますか?

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『マイ・ガール』
出演: アンナ・クラムスキー、マコーレー・カルキン
ダン・エイクロイド、ジェイミー・リー・カーティス 他
監督: ハワード・ジーフ
製作年: 1991年
製作国: アメリカ
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