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Vol.37 「July Gloom」 by 藤田彩乃


7月のテーマ:自然

先週、ロサンゼルスから帰国しました。それにしても日本の夏は蒸し暑い...。外をを10分歩いただけで汗だく。もう溶けそうです。一方、現在のロサンゼルスの気候はというと、7月にもかかわらず、かなり涼しく過ごしやすいです。

一年中温暖で過ごしやすいロサンゼルスですが、特に海沿いは日差しは強いものの、冷たい海風のおかげで夏でも快適に過ごせます。エアコンがついていないアパートも少なくありません。しかし、同じロサンゼルスでも内陸部や、Santa Monica Mountainsより北のValleyと呼ばれる地域では、山が海風をさえぎってしまうため乾燥した暖かな風が吹き、場合によっては気温が海沿いよりも10度以上高くなります。

そんなロサンゼルスですが、長年、6月には曇りの日が続くとされてきました。英語では「June Gloom」と呼ばれ、暑さに辟易している地元の人の中には、この「June Gloom」の時期が好きな人も多いです。

しかし、最近はそれが7月にずれこみ、「July Gloom」になってきているように感じます。スカッと晴れるはずの7月に曇り、昔より湿気も多くなってきたとか。世界的な異常気象や気候の変化と関係があるのでしょうね。

ロサンゼルスの街を遠くから眺めるとスモッグの層がくっきり見えます。そのスモッグに映る夕焼けは皮肉にも美しく、それを見るたびに複雑な気持ちになってしまいます。

とはいうものの、ロサンゼルスの周りにはまだ豊かな自然が残っています。その美しい景色が失われることのないよう、自分にできることを続けていこうと思います。