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10月7日 第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭スタート!
オープニングイベント鑑賞レポート!
10月7日(金)夜、表参道にあるスパイラルホールにて、第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が開幕しました。この映画祭は、セクシュアル・マイノリティやHIV・AIDSに関する偏見や誤解を解き、より多様で自由な社会を創出するための教育と情報提供の場となることを目指している意義あるイベントです。この日は、オープニングイベントとして『ロミオ』の上映に加え、フォトグラファーのレスリー・キーさん、NPO法人good aging yells代表の松中権さんをゲストに迎えたトークショーが行われ、レインボーカラーに彩られた会場は幅広い年齢層の観客で賑わっていました。

この映画祭は1992年に中野の会議室からスタートし、今年で20回目を迎えました。イベントの冒頭、スクリーンには同映画祭の歴史を紐解く映像が映し出され、第1回目と第20回目目の代表が握手を交わすシーンも。その後、レインボーカラーの照明と華やかな音楽の中、司会でドラァグクイーンのマーガレットさん(写真左)がピンクのフリルの衣装に身を包んで登場すると会場は活気に溢れました。映画祭代表の宮沢英樹さん(写真右)の挨拶の後、映画『ロミオ』が上映されました。

『ロミオ』は2011年のドイツ映画で、作品には英語と日本語、両方の字幕が表示されています。女性に生まれながらも男性としてのアイデンティティを持つトランスジェンダーのルーカスの姿が描かれたこの作品からは、好きな相手にその事実を伝えられないもどかしさや、興味本位の冷やかしに苦しむルーカスの痛みが伝わってきました。映画を通してこうしたルーカスの想いに視聴者が共感することがこの映画祭の意義であり、それにより、差別や偏見が少しでもなくなることを願わずにいられませんでした。また、セリフには、トランスセクシャル、FtM(female to male)、ビアンなどのキーワードが含まれており、翻訳者たちの言葉選びの苦労も感じました。

上映後は、黒の衣装に着替えたマーガレットさん(写真右)が再登場、さらにレスリー・キーさん(写真中央)と松中権さん(写真左)が登壇し、トークショーへ。

レスリーさんはシンガポール出身のフォトグラファーで松任谷由実さん、浜崎あゆみさんといった有名アーティストのポートレートを手がけるなど東京を拠点に世界で活躍しています。『ロミオ』を観て、レズビアン、ストレート、ゲイ、動物愛なども含め、あらゆる愛の形をテーマにした作品を作りたくなったと語るレスリー・さん。アメリカでゲイマリッジが認められた件にも触れ、ご自身も11月に結婚するという報告に会場は拍手に包まれました。

松中さんが代表を務めるNPO法人good aging yellsは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセクシャルといったLGBTの人たち同志の交流の場を応援している団体です。
現在、アルファ ロメオとのコラボでさまざまな企画を行っているそうです。カミングアウトすることなく、孤独な老後をおくる人たちもいる中、最終的には映画『メゾン・ド・ヒミコ』のようなLGBTの人たちのための老人ホームを作っていきたいと松中さんは話していました。

日本映像翻訳アカデミーはこの映画祭の主旨に賛同し、上映作品の字幕制作をサポートしています。今年は上映される10作品のうち、9作品の字幕(日英翻訳も含む)を修了生が手がけました。今後も同映画祭を応援していきます。

第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭は10月10日(月)まで青山のスパイラルホールで開催中です。是非、会場に足を運んでみてください。

第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
http://tokyo-lgff.org/2011/

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鑑賞の参考に是非ご覧ください!

前編http://www.jvtacademy.com/news/?id=484
後編http://www.jvtacademy.com/news/?id=485
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