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日英の中島美重子講師が渋谷ユーロスペースでトークショーに登壇!
10月の第25回東京国際映画祭で上映され、12月8日(土)より渋谷のユーロスペースでレイトショー公開されている映画『サンタクロースをつかまえて』(岩淵弘樹監督)。今月16日(日)には、一夜限りの英語字幕付き上映が実現、上映後のトークショーには、監督と共に中島美重子講師と石井清猛ディレクターが登壇しました。

この作品は岩淵監督の故郷である仙台を舞台に、監督の家族や友人が様々な思いで迎えた2011年のクリスマスの様子をとらえたドキュメンタリー作品。トークショーの冒頭で岩淵監督は、「震災後に変わってしまったものではなく、変わらずにクリスマスを過ごす人々の姿を描きたかった」と語りました。


中島講師は、英語字幕制作にあたり最も難関だったのは、作品に流れる挿入歌5曲の歌詞の翻訳だったと話します。なかでもyumboが演奏する『鬼火』の寓話的でミステリアスな歌詞は特に苦労が多かったとのこと。「初めは歌詞らしく耳触りのよい言葉でまとめようとしたのですが、うまくいきませんでした。最終的には作り手の意図をより正確に再現するという原点に立ち戻り、英語でも原文の持つ謎めいた独特のニュアンスを感じられるよう、極力シンプルな表現を目指しました」と中島さん。それに対し監督は「初めて歌詞を読んだ時は震災のことを連想したのですが、実際に取材してみたら震災前の2月に奥さんへのラブソングとして作られた曲だったと分かりました」と語りました。

トークショーの終わりに監督は、映画のタイトルを決定するまでに変遷があったことを明かします。yumboによる別の挿入歌『嘘の町』への思い入れが深かったため、当初はその歌詞の一節を引用した「終わりかかった町に甘い魔法をかけて 通り過ぎる思い出に嘘の町をつくる」をそのままタイトルにしたいと考えていたそうです。作品のラストで、光のページェントの映像に寄り添うように流れ、深い印象を残す『嘘の町』。その曲をめぐる意外なエピソードに会場の観客も興味深く耳を傾けていました。

『サンタクロースをつかまえて』は、12月28日までユーロスペースにてレイトショー公開中(※英語字幕上映はありません)。皆さんもぜひ会場に足を運んでご覧になってください。

『サンタクロースをつかまえて』公式サイト
http://chasing-santa.com/


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