日本映像翻訳アカデミー

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【バリアフリー講座】修了生 伏見真理子さん インタビュー
バリアフリー字幕には映像翻訳のスキルを存分に生かせる
【英日映像翻訳科・バリアフリー講座】修了生 伏見真理子さん

2000年4月期 英日映像翻訳 実践コース修了
2013年6月期 バリアフリー講座 字幕ライター講座修了

◆10年前から抱いていたバリアフリー字幕への想い
私は2000年に映像翻訳の実践コースを修了し、6年間フリーの映像翻訳者として、スポーツ番組やドキュメンタリー番組などの字幕翻訳を手がけてきました。聴覚障害者用字幕との出会いは今から10年ほど前。映像翻訳のお仕事先のご縁から日本のドラマの日本語字幕を数本担当しました。その時こういうお仕事が世の中にあることを初めて知り、大変興味深く感じました。しかし当時は、テレビ局内の専任の方が担当しているとのことで、在宅でできるようなお仕事はなく、それっきりになってしまったんです。その後、私も出産を機に2006年からは子育てに専念し、映像翻訳の仕事からも離れていました。娘から手が少し離れたタイミングにJVTAのバリアフリー講座開講の話があった時は「やっと糸口が見つかった」と嬉しかったですね。ぜひこのスキルを身につけたいと受講を決めました。

◆バリアフリー字幕には映像翻訳のスキルを存分に生かせる
私は元々「視聴者に映像を楽しんでもらえるよう、分かりやすくて目に優しい字幕作り」という作業そのものが大好きです。聴覚障害者向けに字幕を作る作業もその根本は全く同じです。ハコ切りや事実関係を確認する調べ物、担当した番組やジャンルごとの用語集作り、出来上がった原稿の見直しなどといった映像翻訳で培ったスキルを存分に生かせます。バリアフリーの字幕にはさらに、電話の呼び出し音や虫の声などの音情報や話者名などを盛り込むことも必要となります。そのルールは各放送局によってそれぞれ違いますが、映像翻訳者としてクライアントが求めるルールに沿った原稿作りの下地があったことで、すんなり対応できたと思います。

◆グループワークでクラスメートからもヒントをもらった
講義ではクラスメートとのグループワークが楽しかったですね。3、4人ずつでチームを組み、パソコンで映像を見ながら気になった点や疑問点を話し合って発表します。「できるだけ毎回違う人と組んでみましょう」という講師のアドバイスのお蔭で、みなさんと親しく話す機会に恵まれ、クラス全体の交流も深まりました。私は映像翻訳者として長いこと1人で自宅作業をしていたので、講義でいろいろな人の気づきに触れたことも、とても勉強になりました。クラスメートのみなさんとは、仕事仲間として講座修了後もぜひ交流を続けたいと思っています。

◆実務で困った場合を想定した実践的な講義で学ぶ
時代劇を含む新旧様々な日本映画やアニメ、ドキュメンタリー番組、音楽ものなど様々な映像を使った実習も参考になりました。「カタコトの日本語を字幕でどう表現するのか」、「出演者が固有名詞などを間違えて話している時はどうすべきか」など、講師の方が実際の業務の中で困った実例を挙げてくださり、具体的な対処法について考えることができました。答えが一つではない難しさや楽しさは、翻訳の字幕もバリアフリーの字幕も同じです。講師は、たった一つの答えを教えてくれるのではなく、ケースに応じていくつかのパターンを提案してくれて、実務にもすぐに生かせる情報を得ることができました。視聴者のニーズや分かりやすさを理解するために、私自身も音を消した上できちんと伝わるのかを何度も検証しながら、課題に取り組みました。

◆娘が大好きなアニメ番組に携われたことが何よりのやりがいに!
バリアフリー字幕制作に携わって何より嬉しかったのは、娘が大好きなアニメ作品の字幕を担当できたこと。自宅作業中の私を、娘が憧れの眼差しでみつめて「私も大人になったらバリアフリー字幕を作る人になりたい」と言ってくれたんです。アニメは擬音語や擬態語など映像翻訳にはない字幕が多くて苦労もするのですが、お陰でとてもやりがいのある作品となりました。

バリアフリー字幕は、映像翻訳に比べ日本語の作品に携わる機会が多いので、普段テレビで見ているような身近な作品に関われるのも魅力の一つだと思います。リサーチをする際も日本語の資料が多いので、翻訳にくらべて作業時間の予測がつきやすいというメリットもあります。逆に時代劇などは昔の言葉遣いなどに苦労することもあるので、一概には言えないのですが、私の場合は翻訳より作業時間が見えやすいので、子育てとの両立がしやすいと感じています。

◆バリアフリー字幕は誰もが身近に楽しめる新たなツール
“バリアフリー”というと高齢者や障害者の方への福祉というイメージが強いかもしれませんが、実際にはもっと身近に誰もが楽しめるツールです。銀行のロビーやスポーツジムなど静かな場所でテレビ映像を流す時にも字幕があればより内容を理解できるし、子ども向けのアニメなどでは漢字にルビをふるのでアニメ好きの留学生の日本語学習にも役立つはず。今後は幅広い人たちが多目的に利用できるオプションとしてもっと普及していくといいですよね。そのために私もよりよい字幕作りを目指していきたいと思います。

★MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座

◆講座の詳細はこちら
http://www.jvtacademy.com/chair/lesson3.php

◆無料説明会
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