発見!今週のキラリ☆

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vol.24 「趣味は翻訳者を助く」 by 藤田庸司


1月のテーマ:2008年の抱負

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
やはり年初めというのは気持ちいいものですね。"今年はどんな年になるのかな?"と期待しつつ、2008年の抱負を立ててみました。

"何か新しい趣味を見つける"。今年の抱負である。一人でしみじみ楽しめながらも、クラブなどで活動できるものがいい。そして、従来僕が好きな音楽や映画からは、かけ離れたものが理想だ。例えば盆栽クラブなどどうだろうか。心の赴くままに枝にキラリ☆ハサミを入れる。風流だ。草木に詳しくなれるのもうれしい。アカデミーの講義でも、ガーデニングに関する素材で勉強したことがあったっけ。もちろん映像翻訳の仕事でも、草木をテーマにしたドキュメンタリー番組がある。得意分野にしたら仕事に幅がでること請け合いだ。また、偏見かもしれないが、盆栽クラブには比較的年配の方、さまざまな職業において定年退職された方たちが集まりそうである。定年で退役した自衛官などいれば、マシンガンの名前や戦車の性能を訳す際、強力な助っ人となるだろう。さらに、日本文化に興味を持つ外国人の方がいるかもしれない。スクリプトの無い素材を訳す場合、聞き取れない個所を相談したり、英文解釈についての意見を求めることができるだろう。「何?趣味って、人脈作りが目的?」と思うかもしれない。でも、翻訳者にとって人脈は財産である。翻訳作業は時間との戦い。一日かけて図書館で調べ物をするより、電話一本で専門家に聞ける環境は、時にお金を払ってでもほしいと思うことがある。僕も過去に何度、バイクに詳しい友人に助けられたことか。"芸は身を助く"という言葉があるが、"趣味は翻訳者を助く"のである。授業では習わないマル秘テクニックだ。

本年もよろしくお願い申し上げます。