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vol.65 「引越し妄想曲」 by 杉田洋子


9月のテーマ:妄想

私は間取り図が好きだ。
引越しの用がなくとも、通り道に賃貸物件情報のフリーペーパー(※)なんかがあると
ついつい手にとって電車で眺めてしまう
(※良質なものとイマイチなものがあるので注意)。

この家だったら...、家具は...、あれを捨てて、あれを買って...。

いたく現実的な話題に思えるかもしれないけれど、
私が日頃やる前向きな妄想といったらこのくらい。
もちろん引越しも大好き。
定期的に環境をリフレッシュすることが好きなのだ。
引越しの口実が見つかれば、ありがたく便乗する。
今以上の条件の家を見つける楽しみにあやかれる悦び。
納得行くまで不動産屋のお兄ちゃんを付き合わせ、
掘り出し物を見つけた時の、あの優越感ときたらもう...!

東京で暮らしてから住んだ家は4軒。
デザインにこだわりすぎて失敗した物件もあるけれど、
基本的には家選びのスキルはだんだんアップしていると思う。
予算の大幅アップには至っていないけれど、
限られた条件の中でベストを尽くすことこそ引越しの醍醐味。
(映像翻訳でも聞いたような話...)。
失敗や思わぬ発見を繰り返し、自分なりのこだわりも見えてきた。

金額は抜きにして、譲れない条件を書き出してみる。
この中には実際に経験して失敗したものもあれば、
類似体験から予測される回避的な条件もある。
すなわちこれは、経験と予測に基づく、
シミュレーションという名の合理的な"妄想"である。

●二面採光
東京は湿気が多いので、北海道育ちの私は初めものすごくうろたえた。
最初に住んだ部屋は一面で日当たりも悪く、油断するとジメジメしたりカビくさ
くなったり。
それ以来、必ず二面採光の風通しと日当たりのよい部屋を選んでいる。

●ベランダ付
広いし条件もいいのに安いな、という物件にはベランダ(バルコニー)がないこ
とが多い。
フラワーボックスや出窓ではいけない。絶対に外に洗濯物を干したいのだ。
ベストはベランダ+出窓の二面採光。目の前が駐車場スペースとかだと、
後に高い建物が建って泣くこともない。

●2階以上
防犯面や、プライバシーもあるけれど、日当たりがイマイチ、虫が入ってき
やすい、洪水時のリスクなどを考えるとやはり1階は避けたい。

●水周りがきれい
大家や管理会社によって、入れ替え時の手入れ具合が異なる。必ず内見して、バ
スルームとキッチンの清潔度や、水はけのよさ、掃除のしやすさをチェック。

●大きめの収納
やっぱりこれは外せない。多ければ多いほど、大きければ大きいほどよい。

●駅から徒歩15分以内
15分までなら頑張れる。20分いくと自転車が欲しいけど、駐輪料金と雨の日のリ
スクを考えると避けたい。

●銭湯が近い
寒い日、大きな浴槽につかりたい日、銭湯があると便利。さらに銭湯にはコイン
ランドリーが併設されている確率が高い。シーツなど大物を洗う時は、コインラ
ンドリーの乾燥機を愛用してる。

●オールフローリング
クッションフロアも畳も苦手。クッションフロアはジメジメしたり、結露が発生
しやすい。畳は意外とカビが生えやすく、ダニの大好物でもある。なかなか管理
が大変なので。

逆に、一般的に重視されがちなBT別(バス・トイレ別)というやつにはあまり
こだわらない。オールインワンのユニットバスは、まるごと水洗いできて結構清
潔だと思う。余計な水アカ発生の元になるシャワーカーテンもつけない。一方で
タイルなど、カビの発生しやすい継ぎ目がある壁や床は極力避ける。

上記の個人的最低条件をクリアしつつ、+αのメリットがある物件を見つけると
心躍る。
3つ口ガスコンロのシステムキッチンとか、扉のデザインが可愛いとか、
小さな多目的スペースや建てつけの棚がついていたりとか。
住みたい街はインスピレーションだけど、
商店街の雰囲気と、面白そうな飲食店の多いところを重視する。
活気と品のある街に住みたい。行き着けの開拓もまた楽しみ。

うーん、やっぱ強引だったかな。
なんか、熱が入りすぎて妄想とは程遠い話題になってしまった。
関根勤のDVDを見て妄想力を研究しようとも思ったけど、
ちょっと間に合わなかったし。
この数日関根勤のこと調べまくったけど、感心と爆笑こそすれ、
我が妄想には至らなかった。意外と現実的なんだな、私。
(でも設定がリアルでシビアなことは関根勤の妄想の一条件みたい)

あー、いつか最高の賃貸情報誌を作って、
理想を盛り込んだ賃貸物件をプロデュースしたいな。